「今日この頃」09年1〜12月のバックナンバーです                 トップページへ



12月31日「多くの方の支えに感謝の一年」

 寒い大晦日を迎えました。全国的には、強い冬型の気圧配置となり、北日本などで大雪や暴風になる恐れがあると予報されています。
 そして、ここ高知でも朝から雪がチラホラと舞っています。写真では分かりにくいかも知れませんが、事務所前の公園でもチラホラと舞っており、普段は朝のウォーキングやこどもたちの姿も見るのですが、寒いこともあるし大晦日ということもあるので、誰もいません。もう少しすれば、普段の賑わいが戻ってくるかもしれませんが。
 今年もみなさまには大変御世話になりました。とにかく字の多いホームページ(この一年の「今日この頃」は28万字ぐらい)にお付き合い頂きありがとうございました。恒例になりましたが今年一年書き綴ったタイトルを一月から並べました。このタイトルから私がこの一年関心を持ち、取り組んできたことなどを改めて感じて頂いたらと思います。
 5月には連れ合いの母が急逝し、宿毛との行き来も多く、さまざまな御縁の中での出会いもありました。いずれにしても、多くの方の支えの中で過ごさせて頂いた気がします。 
そんな皆様に感謝して、よいお年を! 

1月1日「民の乱で乱世を治めよう」
1月2日「穏やかでない正月」
1月3日「働く者を中心とした『階級』の連帯と団結」
1月4日「今年も愛車で東へ西へ」
1月5日「自己責任でなく政治責任」
1月6日「励みになる年賀状」
1月7日「利権追求の規制緩和」
1月8日「虐待は予防できる」
1月9日「交通事故死者減ってはいるけれど」
1月10日「孤児のみなさんが日中友好の掛け橋に」
1月11日「チャイルドラインでこどもに寄り添う」
1月12日「政治に愛想を尽かす前に変えよう」
1月13日「安政南海を教訓に」
1月14日「こどもの貧困」
1月15日「自治体緊急雇用を考える」
1月16日「二兎を追い続けなければ」
1月17日「1.17を忘れないために」
1月18日「災害エスノグラフィー」
1月19日「実効ある少子化対策・子育て・子育ち支援策を」
1月20日「参加意識」
1月21日「『ですか』ですか?」
1月22日「オリックスの姿勢は頑ななのか」
1月23日「オリックスと『かんぽの宿一括譲渡』」
1月24日「来年度に向け積極的予算、抜本的組織再編が」
1月25日「ソーレ10年目、ジャンプへ期待」
1月26日「こどもは国の宝」
1月27日「一人で悩まないで」
1月28日「高度失業化社会に抗するために」
1月29日「かんぽの宿の土地代・建設費用は約2400億円」
1月30日「スクールバスと白バイ衝突事件で再捜査が」
1月31日「100年に一度の緊急雇用対策を」
2月1日「城を活かした高知のまちづくり」
2月2日「防災訓練で資機材も披露」
2月5日「ますます重要住民と自治体の主体性」
2月6日「病院PFIはまだ続くの」
2月7日「面従腹背リーダー」
2月8日「高知の救急医療体制」
2月9日「翻雲覆雨宰相」
2月10日「揶揄される政治」
2月11日「みんなちがって、みんないい」
2月12日「Revolution」
2月13日「構造改革派の巻き返しか」
2月14日「熱い座談会」
2月15日「1.5次産業への期待」
2月16日「箱庭療法で」
2月17日「高知のB級グルメに期待」
2月18日「県民が評価できるか攻めと温もり」
2月19日「医療センターは経営企画協議会に託せるのか」
2月20日「文旦大福好調の滑り出し」
2月21日「津波啓発表示パネルのとりつけ完了」
2月22日「龍馬伝への期待」
2月23日「定例会開会へ」
2月24日「検察庁は検察審査会の議決を真摯に受け止めたのか」
2月25日「今日中に課題は絞り込むぞ」
2月28日「悪化する一方の雇用」
3月1日「土佐のおきゃく2009スタート」
3月2日「今日から代表質問、頑張ります」
3月3日「警察の信頼回復道遠し」
3月4日「毎日が緊張感の連続です」
3月5日「何事も真実を明らかに」
3月6日「今日から予算委員会に」
3月7日「風邪に気をつけて」
3月8日「旅立ちの日に」
3月9日「人の力」
3月10日「今日から常任委員会へ」
3月11日「『“三振”計画』とならないために」
3月12日「定例会中でも頂く励ましが力に」
3月13日「秘密会までして学テ結果を求める真の意図は」
3月14日「総看廃止、残念」
3月15日「にぎわいのもくもくランド」
3月16日「学芸上海列車事故報告書はまだまだ未定稿」
3月17日「インターネット地図情報の危うさ」
3月18日「働かせ方の自由の怖さ」
3月19日「瀬戸山被告も有罪判決」
3月20日「WorldPeaceNow」
3月21日「新年度は文化厚生委員会で頑張ります」
3月22日「高齢者の命が粗末にされすぎではないか」
3月23日「次のガザの前にいることの自覚を」
3月24日「卒業式でのサプライズ」
3月25日「今の政治に引導を渡して新たな政治改革を」
3月26日「日本、無保険失業者突出」
3月27日「高知市財源不足の影響が図書館に」
3月28日「自殺対策行動計画に魂を」
3月29日「与野ニアミス」
3月30日「地域医療を守るために」
3月31日「自殺月別公表に見られる増加傾向」
4月1日「年度末に一抹の寂しさ」
4月2日「観光振興に一役」
4月3日「下知市民図書館の建設予算凍結に見る高知市財政」
4月4日「定額給付金をどうしようかと悩んでいる方へ」
4月5日「有事への好機とする『共和国脅威』」
4月6日「反貧困 イキルチカラ コウチカラ」
4月7日「費用弁償供託は計764,000円也」
4月10日「変革、四万十市政」
4月11日「歌うキネマ」
4月12日「直販所の果たす公的役割に発展の芽」
4月13日「防災学検定」
4月14日「土佐学」
4月15日「ひきこもり家族サロンがスタート」
4月16日「業務概要調査スタート」
4月17日「課題の多さを改めて実感」
4月18日「今年も平和憲法号電車を走らせるぞ」
4月19日「四万十の新しい流れを」
4月20日「昨年9月からの生活保護件数」
4月21日「宮尾さんがいつまでも慕う『人情』を大切に」
4月22日「新エネルギー産業化促進議連」
4月25日「いまだに命と安全は金より軽いのか」
4月26日「高知白バイ事件の真実」
4月27日「先輩が四万十市長に」
4月28日「命について二題」
4月29日「平和憲法号、発車!」
4月30日「新型インフルエンザへの備えは怠りなく」
5月1日「一人で悩まないで、引きこもり家族サロンに」
5月2日「働く者の団結こそ」
5月3日「時の権力に不利な憲法は無視される」
5月4日「高知白バイ事件は国賠訴訟で権力との闘いに」
5月9日「母の日が義母の初七日に」
5月11日「今日から議会用務に復帰」
5月12日「新型インフルエンザの国内発生への対応策は?」
5月13日「『自殺予防』『ひきこもり』支援に新たな一歩」
5月14日「民主党代表選の空気」
5月16日「避けられる死」
5月17日「新型インフルエンザが国内感染」
5月17−2日「我が故郷のかつお祭り」
5月18日「白バイ事件国賠訴訟公判開始」
5月19日「新型インフルエンザへの予防を習慣化」
5月20日「人事委員会の勧告内容に疑問符」
5月21日「裁判員制度のスタートに思う」
5月22日「新型インフルエンザの影響は県内観光にも」
5月23日「さえんバーガーで商店街の活性化を」
5月25日「学校図書館の可能性は無限大」
5月26日「公務員の一時金一部凍結は民間相場の引き下げに」
5月27日「頑張る県立文化施設」
5月28日「深刻な自殺者数」
5月29日「いざ臨時議会へ」
5月30日「『100年に一度』に臆することのない議論を」
5月31日「『捏造』は、ブレーキ痕だけでなく指紋も?」
6月1日「政務調査費に対する説明責任」
6月2日「現代日本の貧困と憲法25条」
6月3日「龍馬が元気」
6月4日「こどもも元気に」
6月5日「足利事件に見る自白の怖さ」
6月6日「福祉は人」
6月7日「大学改革の本質論は」
6月8日「夢階段」
6月9日「心の病」
6月10日「梅雨入り」
6月11日「ドクターヘリ」
6月12日「西武跡地の再開発事業完全撤退」
6月13日「『制裁』と『反発』の連鎖でいいのか」
6月14日「プロレスラーの死」
6月15日「現実的かつ相互尊重の立場で」
6月16日「来るべき時が来たPFI」
6月16日−2「合意によるPFI事業契約の終了へ一歩」
6月17日「PFIに対する検証・評価の作業はきちんと」
6月18日「学校耐震化は四川に学べ」
6月19日「残留孤児はまだ闘い続けなければならないのか」
6月20日「浜窪章さんを偲んで」
6月22日「虐待予防にカンガルーの会」
6月23日「風をつかまえて」
6月24日「県民に諦められないように」
6月25日「地域で支える子どもの安全・安心」
6月26日「なぜ防げないのか」
6月27日「実効ある補正予算に」
6月28日「マンション自主防災会も4年目」
6月29日「6月危機への懸念」
6月30日「報酬に見合うだけ頑張ります」
7月1日「心配な雇用、新型インフルエンザ」
7月2日「タイムスリップ」
7月3日「お産を巡る心配」
7月4日「一歩出るために」
7月5日「過疎で豊かに暮らすために」
7月6日「溢れんばかりの消防団員の意気込み」
7月7日「08年度版『県議会活動・県政報告』できあがりました」
7月8日「この際に」
7月9日「補正予算と分権」
7月10日「新型インフル感染者じわじわ」
7月12日「医療崩壊の今を考える」
7月13日「警察は犯罪組織!?」
7月14日「やっと決まった8月30日」
7月15日「熱い2時間半」
7月16日「カムイの潜む現代社会」
7月17日「いよいよ閉会日」
7月18日「暑い夏を55(ゴー!ゴー!)」
7月19日「Vote For Change」
7月20日「生きづらさを生きる、生きづらい社会を変える」
7月21日「考え方を整理して」
7月22日「『自業自得』解散と名付けてみました」
7月23日「産婦人科、小児科の危機的状況を改めて確認」
7月24日「地域医療再生計画は功を奏すのか」
7月25日「構造改革路線の徹底総括を」
7月26日「麻生失言の根底にある差別意識」
7月27日「備えあれば」
7月28日「強いられる死」
7月29日「生活できる最賃に」
7月30日「国直轄事業負担金問題について」
7月31日「貧困実態の調査と徹底分析を」
8月1日「自民党に責任力はあるのか」
8月2日「改めて新型インフルエンザに備える」
8月3日「白バイ事件国賠訴訟に見える偽」
8月4日「裁判員裁判の本質を見極めよう」
8月5日「世帯収入と学力」
8月6日「正しい知識や備えで減災−防災教育」
8月7日「この世界から核兵器の廃絶を」
8月8日「生命は大事ぜよ」
8月9日「現代版『奴隷市場』を許さない」
8月10日「備え合い」
8月12日「備えの急ぎを」
8月13日「マニフェスト」
8月14日「お騒がせ教団に振り回される」
8月15日「終戦記念日に改めて非戦・非武装を」
8月16日「日本を壊す、無責任力−自民党」
8月17日「もう一つの大事な国民審査」
8月18日「4年間の総括から新たな選択へ」
8月19日「新型インフル6都府県で流行入り」
8月20日「またも鉄砲水の被害が」
8月21日「新型インフルのワクチン優先接種は」
8月22日「まもなく近づく防災の日」
8月23日「処暑を乗り切って」
8月24日「炎天下の防災訓練」
8月27日「文化厚生委員会で県外調査へ(上)」
8月28日「文化厚生委員会で県外調査へ(中)」
8月29日「文化厚生委員会で県外調査へ(下)」
8月30日「地殻変動の日」
8月31日「政権交代の次にある政治を見据えて」
9月1日「防災の日」
9月2日「政権交代願望>マニフェスト」
9月3日「県内でも新型インフルの疑いで死亡」
9月4日「9月は交通安全運動」
9月5日「新型インフルへのワクチン」
9月6日「いざというとき頼りになる共助は」
9月7日「生きづらいというSOSに反応を」
9月8日「いったん区切りをつけて、東京を拠点に」
9月9日「高知に立て続けの論客が」
9月10日「何がムダなのか」
9月11日「改めて16年前の連立政権に学ぶ」
9月12日「8年目の9.11」
9月13日「補正予算への『不安感』」
9月14日「初秋の風物詩『高知街ラ・ラ・ラ音楽祭』」
9月15日「ちいさいことの積み重ね」
9月16日「映画『沈まぬ太陽』封切り近し」
9月17日「『脱・官僚依存』から『国民依存』の政治へ」
9月18日「『高知白バイ事件』を東京新聞が改めて情報発信」
9月19日「連休中も9月定例会の準備」
9月20日「国は国民を守らない『嗚呼満蒙開拓団』」
9月21日「心身を夏対応から秋対応へ」
9月22日「消火器に襲われないように」
9月23日「しばしの高知を楽しんで上京」
9月24日「今夜、県政意見交換会へ」
9月25日「県政意見交換会へのご参加ありがとうございました」
9月26日「変革期の産みの苦しみ」
9月27日「制裁よりも対話で拉致問題解決を」
9月28日「交通安全は一人ひとりの意識とマナーから」
9月29日「最悪ペースで進む『強いられる死』」
9月30日「立つ鳥跡を濁す」
10月1日「備えの無力さは人災か」
10月2日「左右の建設的野党」
10月3日「補正予算の見直しは続く」
10月4日「個の多様性を認め受け入れるために」
10月5日「明日は予算委員会」
10月6日「台風に米軍救難艦寄港せず」
10月7日「予算委員会またも時間切れ」
10月8日「台風一過の寒露」
10月9日「検討会審議のあり方について」
10月10日「ノーベル平和賞は『今の国際社会』に対する警鐘」
10月11日「予算委員会での一問一答テープ起こしできました」
10月12日「自主防災会の防災おもてなしは」
10月13日「滑り落ちる社会から昇れる階段を私たちの手で」
10月14日「聞いてないよ」
10月15日「湯浅誠さんが国家戦略室参与に」
10月16日「定例会閉会もすぐ次が」
10月19日「中越地震から5年目に学ぶ」
10月20日「新型インフルに備えて」
10月21日「6.4人に一人が貧困状態」
10月22日「防災訓練も間近」
10月23日「思いこみ」
10月24日「地縁・血縁・知縁を結ぶチェーン」
10月25日「地域医療再生ための『相互通行』の架け橋」
10月26日「生まれて良かったと思える自信の回復から」
10月27日「防災会訓練で日頃の訓練の必要性を確認」
10月28日「『慣れ』を許さない取り組みを」
10月29日「『新型インフル大流行』への備えを」
10月30日「明日の『県政意見交換会』でお待ちしています」
10月31日「新型インフル本格流行へ」
11月1日「貴重な意見をありがとうございました」
11月2日「雨で流れたこどもたちの交流の場」
11月3日「変わらぬ生きづらさ」
11月4日「ファイティングドッグス独立リーグ日本一」
11月5日「港湾の平和利用とは」
11月6日「来年こそ高知ファイティングドッグスにとっての正念場」
11月7日「『沈まぬ太陽』に改めて見る人間・組織の恐さ」
11月8日「大津田辺島防災町歩き」
11月9日「暑い日に熱い思いの取り組み二題」
11月10日「新型インフル大流行の懸念広がる」
11月11日「今日から始まる事業仕分け」
11月12日「夜中のトラブルに疲れがどっと」
11月13日「高知白バイ事件のバス走行検証が」
11月14日「研究所まつりに感謝」
11月15日「『賃下げ依存症』からの脱却を」
11月16日「イベント、学習会で高まる関心深まる理解」
11月17日「高知を、森から元気にしていくために」
11月18日「首都圏アンテナショップの候補地決まる」
11月19日「あの時、バスは止まっていた」
11月20日「費用弁償見直しへ県民のみなさんの後押しを」
11月21日「旧政権の卓袱台をひっくり返して」
11月22日「結果の求められる雇用戦略」
11月23日「近づく11月定例会」
11月23日−2「走行検証で警察証拠の信憑性に疑問符」
11月24日「給与等条例改正4議案は開会日当日に分離採決」
11月25日「穴吹ショック、県内マンション事情にどのような影響が」
11月26日「10時から県・市病院企業団議会」
11月26日−2「高い”授業料”のPFI契約を合意解約」
11月27日「同じ轍を踏まないための検証を」
11月28日「大自慢大会」
11月29日「改めて『米軍基地はいらない』との声を」
11月30日「職人の技を大切に」
12月1日「今日は『いのちの日』」
12月2日「感染力の強い新型インフル」
12月3日「『ポチの告白』高知上映決まる」
12月4日「質問戦初日は産振計画とアンテナショップに集中」
12月5日「公契約条例で官製ワーキングプアに歯止めを」
12月6日「防火餅つき大会」
12月7日「年の暮れに体調管理に気をつけましょう」
12月8日「12.8を忘れない」
12月9日「人として忘れられない歴史」
12月10日「委員会審査は終わったものの」
12月11日「バラクとユキオは普天間撤去を初仕事に」
12月12日「いい意味での一『新』を」
12月13日「ウォーキングの効用」
12月14日「11月定例会閉会」
12月15日「沖縄アンテナショップと軒を並べるだけでなく、肩を並べるために」
12月16日「もうちょっとだけ、びちくってみませんか」
12月17日「地震でトラブル」
12月18日「ハンパでない寒波」
12月19日「マリと子犬の物語」
12月20日「地球環境の前途は厳しい」
12月21日「まずは集まることから」
12月22日「鳩山首相の決断とは」
12月23日「今、改めて南海地震の怖さに備えて」
12月24日「『生きる支援』で自殺対策を」
12月25日「官製『派遣村』で生活支援」
12月26日「高知の小学生バドミントンプレーヤーが頑張っている」
12月28日「赤胴鈴之助」
12月29日「月光仮面」
12月30日「年の瀬の緊急相談が少しでも救いに」

12月30日「年の瀬の緊急相談が少しでも救いに」

 昨日から、高知市はりまや町の「ハローワークジョブセンターはりまや」で開催されている「年末緊急職業相談」の場をたずねてきました。
 25日の「今日この頃」でご紹介したとおりハローワーク・労働局で実施する「緊急職業相談」と「総合労働相談」と協力機関で実施している「生活総合相談」や「借金問題年越し相談会」が開催されていました。私が訪問したのは、午前11時頃で、それぞれのブースに相談者が入っておりましたが、ワンストップで相談ができることのメリットは感じられているようでした。相談を受ける側も、すぐ近くのブースに紹介したりしながら、解決策を講じたり、ただちに困っていなくても、将来の不安を少しでも取り除く方法の相談を受けたりと、ワンストップ故のメリットが生かされていたように思います。
 「ここでの相談がなければ、どのような気持ちで年を越していたのか。」そのことを考えれば、取り組んだ意義は大きいものがあったと思います。それぞれの自治体間での対応格差はあるようですが、本県の取り組みは関係機関の協力・連携体制がうまく取れている方だとおっしゃっていました。求職期間が長期化する中、このような取り組みが、一時的なものでなく、雇用・生活支援の場としてのワンストップサービスは常態化することが、求められているのではないかと思わざるをえませんでした。
 相談会は本日の午後5時まで開かれており、問い合わせは「ハローワークジョブセンターはりまや」で088-884-8105となっています。
12月29日「月光仮面」
 昨日は、「赤胴鈴之助と月光仮面−問いかけとしての戦後日本」を読んでと書きながら、月光仮面については何も触れていないではないかとのツッコミがありましたので、月光仮面に何が投影されていたか寺島さんの論の一部に触れてみたいと思います。
 一番の歌詞にある「どこの誰かは 知らないけれど 誰もがみんな 知っている」というフレーズと「月光仮面は 誰でしょう」という、誰が見ても正体は、主役の探偵祝十郎であることは分かるという何ともつかない粗雑な違和感が月光仮面の魅力だったと述べた上で、「何故月光仮面はオートバイに乗っていたか」と問いかけ「戦後日本の産業史において、自動車産業が本格的に躍進する前、日本のモノづくりを牽引したのがオートバイ産業だったからである。」とこの頃の日本人がモノへの願望に満ちていたことが述べられています。
 私は、今日本のモノづくりの形骸化が心配されている中、確かに「モノ」が溢れる世の中ではあるが、あれから50年改めて世界で必要とされる日本のモノづくりの再興が果たされる2010年となることが期待されているのではないかと感じた次第です。
 環境の時代、自転車に乗ったエコヒーローものなんて、子どもには受けないでしょうか。
どこの誰かは 知らないけれど
誰もがみんな 知っている
月光仮面の おじさんは
正義の味方よ 善い人よ
疾風のように 現われて
疾風のように 去って行く
月光仮面は 誰でしょう
月光仮面は 誰でしょう

 県庁なども昨日仕事納めとなりましたが、私は年末・年始も事務所で過ごすことになりそうです。やらなければならない資料整理などがたまっており、日中は多分事務所での作業をしていますので、ご用のある方は、ご連絡下さい。(ただし、外に出ることもありますので、不在の場合は留守番電話にメッセージを入れてください。)
12月28日「赤胴鈴之助」

 先日、私のホームページを時々のぞいてくれる方からメールを頂きました。「毎日の更新ご苦労様」と言ってくださった後に「ただ、硬い内容が多すぎる気もしています(自分だけかも)。『大自慢大会』のプロレスのようなのも、時々はお願いします。」とありました。
 そんなご要望にも応えたいと思っていたところ、月刊「世界」2010年1月号の寺島実郎さん(KUTV「サンデーモーニング」コメンテーター)の連載「能力のレッスン」の「赤胴鈴之助と月光仮面−問いかけとしての戦後日本」を読んで見て、頭の中をずっと赤胴鈴之助と月光仮面の主題歌がリピートしていました。
 赤胴鈴之助の誕生は1954年に、『少年画報』に第1回が掲載されたということですから、丁度私が生まれた年です。そして、1957年〜58年の2年間で映画が9本も製作されており、近くの映画館で母が止めるのも聞かず、主題歌を一緒に歌っていたというのは小学校に上がる前だったのだなと改めて思い出したところです。何しろこの当時は故郷の中土佐町久礼に映画館が2軒もあったのですから。
 「親はいないが元気な笑顔」という歌のフレーズは、戦争・戦災で親を失った子どもが巷に多くいる中で、「親はいないが元気な笑顔」で戦争を引きずった時代の日本において、そのメッセージが共感を呼んだことや、「かける気合も真空斬りよ」と、武器をもって倒すのではなくて、真空斬りで人を気絶させるという事を勝負手にした少年剣士の姿に、武力をもって問題を解決しないという戦後平和憲法のようなものを投影しているのではないかと言われると、なるほどと思わざるを得ませんでした。
 家で連れ合いとその話をしながら食事をしていると、「そりゃ、作者はそこまで考えちょったろうかね」と言われましたが、寺島さんも「作者がどこまでそれを意識していたか分からないが」と断った上で「赤胴鈴之助のストーリーには戦後日本の価値観が微妙に投影されているのである。」と書かれていました。 私にとっては「深イイ話」でした。

剣をとっては 日本一に
夢は大きな 少年剣士
親はいないが 元気な笑顔
弱い人には 味方する
おう! がんばれ 頼むぞ
ぼくらの仲間 赤胴鈴之助



12月27日「生きて欲しい」
 警察庁の公表で自殺者が1998年以来、12年連続で3万人超えしたことが確定しました。9月以降は景気が急速に悪化していた昨年を3カ月連続で下回っているということだが、通年で32249人が自殺した昨年同期より445人(1.5%)多くなっています。警察庁の公表は、厚生労働省の人口動態統計より人数が多くなる傾向があるとのことですが、厚生労働省数値において、最も多かった03年の32109人を上回ることになるかもしれないという懸念が拭い切れません。
 また、自殺者数の増加が目立つのは、埼玉129人増、千葉116人増、沖縄72人増とし、本県は38人増と報じているが、増加率を試算してみると埼玉8.5%、千葉9.4%に比して沖縄は23.1%、そして本県は18.4%となっています。全国の増加率が1.5%ということと比較しても、24日の「今日この頃」に書いたように、本県と沖縄が突出していることを懸念します。
 もう一つ感じるのは「9月以降は景気が急速に悪化していた昨年を3カ月連続で下回っている」ということだが、前年比だけでなく、今年の各月で見ても8月までの月平均2788.5人に比して2595人と減少傾向にあることを、景気の二番底などと言われる中でも政権交代による生活支援が少し届きかけているのかもしれないということです。年の暮れにかけて「ワンストップ・サービス」なとさまざまな取り組みなどセーフティネットの編み直しによる支援策がさらにきめ細かく地域に届けられていくことが求められています。
 話は変わりますが、昨日朗報としてお届けした第18 回全国小学生バドミントン選手権大会での高知県選手の活躍は、惜しくも準々決勝で敗退しました。残念ですが、ここまでの頑張りに拍手を送りたいと思います。
12月26日「高知の小学生バドミントンプレーヤーが頑張っている

 高知県小学生バトミントン連盟の会長をさせて頂いているのですが、今朝、第18回全国小学生バドミントン選手権大会が開催されている千葉から朗報が入りました。都道府県別対抗戦女子の部で何と高知県がベスト8まで勝ち進んだということです。快挙であります。準々決勝は強豪の東京都ですが、何とか頑張ってもらいたいものです。男子が2回戦で東京都に負けていることもありますので、よけいに頑張ってもらいたいものです。これまでも、関係者・指導者の皆さんが高知県のバドミントンの競技水準を引き上げるためには、小学生の育成から始めなければということで粘り強く取り組まれてきましたが、蒔いた種が花を咲かそうとしている今、本当に喜び合いたいと思います。今日の結果が楽しみです。
 結果速報はこちらからご覧になれます。関心のある方はどうぞご覧になって、遠い千葉で頑張っている小学生達にエールを送ってあげて下さい。
12月25日「官製『派遣村』で生活支援

 昨日、「今年の年末には年越し派遣村をつくらなくてもよいよいうに」と、さまざまな取り組みがされていることについて触れましたが、今朝の朝日新聞には「今年は自治体の『派遣村』」との記事があり、136の自治体が対応して、事実上の「官製派遣村」が各地に設けられることになったとようです。
 本県も対応することになっているのですが、昨日紹介した「各都道府県の『ワンストップ・サービス』に関する諸情報」にある本県の29日、30日(10:00〜17:00)の調整中が確定に変わったということです。ハローワークのジョブセンターはりまやで、「すまいの相談(公営住宅の入居相談、空き部屋情報の提供、就職安定資金融資・住宅手当の相談など)」「くらしの相談(生活保護・総合支援資金貸付・臨時特例つなぎ資金貸付等の相談など)」「こころの健康相談」「多重債務の相談など」を受付、労働局、県、市、県・市社協、弁護士会、労福協なとが対応されるようです。いわゆる「ワンストップ・サービスディ」の年末版ということのようです。
 いずれにしても、生活困窮者を一人でも路頭に迷わせることのないようにきめ細かな「生活支援」が求められています。

12月24日「『生きる支援』で自殺対策を
 今年の年末には年越し派遣村をつくらなくてもよいよいうに、また、行政による「たらい回し」を防ぎ、求職者への利便性を向上させるのためにということで、全国で失業者に対し、就職や住居、生活の支援や相談を1カ所で受け付ける「ワンストップ・サービス・デイ」が開催されていることが、よく報道されています。高知の窓口となったハローワーク高知には開催日の21日には48人が相談に訪れたとのことでした。
 04年以来、自殺対策支援に取り組んでいる自殺対策支援センター・ライフリンクのHPから「各都道府県の『ワンストップ・サービス』に関する諸情報」を見てみると、実施内容と各都道府県の現状が分かります。その中に、有効求人倍率や失業者数と並んで09年1〜10月までの自殺者数の前年比が載っています。データから分析してみますと、前年比で自殺者数が増加している27都府県のうち本県の増加率は21.6%と沖縄の25%に次いで全国で2番目に多い状況です。20%以上の伸びはこの2県のみで際だっています。本県は前年がこの数年でも少ない数字(とは言っても自殺率は全国15位)になっていたことはあるかもしれませんが、年末に向けて、自殺予防支援が一層求められています。
 ちなみに、完全失業者数(09年7月〜9月平均)の前年比は44.4%増と全国で10番目に多く、その一方で09年10月の雇用保険受給者数は前年比3.8%増と他県と比較して圧倒的に少なく最下位というところなどにも一つの要因はあるのではないかと考えさせられたデータです。
 新政権となって、政府に設置された自殺対策緊急戦略チームのメンバーでもあるライフリンク代表の清水康之さんは、「自殺対策は『生きる支援』である」と言い、「問題解決の方法論を現場本位でやっていくことと、自殺対策という『生きる支援』を通して、死と向き合うこと」の必要性を訴えられています。
 私たちが、地域で職場で人とつながって、お互いが「生きる支援」がどうすればできるのか考えあいたいものです。
12月23日「今、改めて南海地震の怖さに備えて
 今日は、マンション自主防災会の第4回講演会の講師を務めて頂く高知大学農学部大年邦雄教授と打ち合わせをさせて頂きました。私たちのマンション自主防災会では、過去に「マンションにおける自主防災活動−高層難民にならないために」、「揺れへの備え−家具転倒防止を中心に」実践セミナー、「被災したマンションからの教訓」というテーマで防災講演会を開催してきましたが、今年は役員会で出された意見を踏まえて大年先生に「今、改めて南海地震の怖さに備えて」というテーマでお願いすることとなりました。一時間ほどの意見交換や打ち合わせで少しずつ課題も見えてきたようで、参考となるお話しが聞かせて頂けるのではないかと楽しみです。
 大年先生は、日頃は、県の南海地震対策をはじめとする防災行政に対してさまざまなご指導・ご助言をいただくとともに、「南海地震対策行動計画」の策定の先頭に立たれた先生です。県は、長期浸水対策を研究し始めていますが、その中でも大きな役割を果たされることになると思います。お忙しい中を感謝です。3月13日(土)午後6時30分に向けて、年が明けたら準備です。
12月22日「鳩山首相の決断とは」

 鳩山首相は「私が決める」と言っていたことのうちまず二つは決めました。それも中途半端なものとしか言いようがありません。ガソリン税などの「暫定税率」を廃止したうえで、新たな税制措置に置き換えるとし、「子ども手当」では、所得制限の実施を見送るということだが、これも高額所得者を念頭に、「地方自治体に特別に寄付してもらえる制度をつくる」ということで、思わず「定額給付金か、矜持の問題か」と突っ込みを入れたくなりました。結局何がしたいのかよく分かりませんが、マスコミ報道が言い尽くしていないのだったら、もっと丁寧に国民に分かるように説明して頂きたいものです。
 そして、悩みに悩んでいると思われる普天間基地移設問題については、軽々に決めて頂いては困るなあという情報がさまざま提供されています。中でも、普天間基地を抱える宜野湾市の伊波市長が12月11日に沖縄等基地問題議員懇談会で説明した内容は、政府こそが説明責任を果たさなければならないはずなのですが、何か意図的に公にされていないような気がします。特に、市長は宜野湾市基地渉外課が作成した下表の2006年7月以降のことは何ら国民に対して説明されていないことをテレビ番組で指摘しています。さらに、そのテレビ番組の中で、「沖縄からグァム及び北マリアナ・テニアンへの海兵隊移転の環境影響評価/海外環境影響評価書ドラフト」ではガアムこそ星三つの評価で、沖縄は星一つに過ぎないことも明らかになっているのです。

「海兵隊のグァム移転が司令部中心というのは間違い。沖縄海兵隊の主要な部隊が一体的にグァムへ移転する。普天間飛行場の海兵隊ヘリ部隊も含まれる。」
日米同盟:未来のための変革と再編 2005年10月29日
再編実施のための日米のロードマップ 2006年5月1日
グァム統合軍事開発計画 2006年7月
国防総省グアム軍事計画報告書 2008年9月15日
米国海兵隊の軍事態勢
〜米国海兵隊司令官ジェイムズ・コンウェイ大将委員会証言〜
2009年6月
沖縄からグァム及び北マリアナ・テニアンへの海兵隊移転の環境影響評価/海外環境影響評価書ドラフト 2009年11月

 伊波市長のテレビ出演番組はこの問題を理解しやすくしてくれます。こちらから一度ご覧になってみて下さい。グアム全面移転に向けた国民運動で後押しをし、沖縄県民にこれ以上の犠牲を強いることのない鳩山首相の決断を迫るべきではないでしょうか。

12月21日「まずは集まることから」

 寒い中、鏡地区での県政意見交換会に足をお運び頂いた方に心から感謝申し上げます。一昨日、ご案内の声かけに回っていたときにも、いくつかの地区で今日は総会があると聞かされてもいましたので、予定されていて、出席できない方もいらっしゃったようです。
 いつも通り一時間ほど定例会の報告や県政課題についての考え方を述べた後、30分ほど意見交換をさせて頂きました。いろんな会に参加されている方から、「いろいろの場に、人が集まらないし、集まっても意見がでない。」ということが出される中、この地区での課題解決やコミュニティの構築をどう図っていくのかが課題であることを感じさせられました。
 お話しを聴きながら、この傾向は、決して鏡地区の問題だけではなく、多くの地域に共通することなのではないかとも思いました。例えばPTAの場にしても、まず集まるところから始まることは分かっているのに、そのことさえままならない。かと言ってそのままでいいのかという思いもみなさん抱えているはずです。一人ではできないことでも、二人になれば何かできるかもしれません。公民協働の一歩は集まるところからということを改めて学ばせて頂いた気がしました。

12月20日「地球環境の前途は厳しい」

 昨日は、今日開催する鏡地区での「県政意見交換会」の案内のため、鏡に出向きましたが、午後一時頃でも写真のとおり日陰では雪の残っているところも見受けられる寒さでした。しかし、どう考えても全般的には今年も暖かい冬ではないでしょうか。
 そんな中、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)は19日、2013年以降の地球温暖化対策の国際枠組みの骨格を示した政治合意文書「コペンハーゲン合意」を採択できず、留意にとどめて閉幕しました。焦点だった各国の温室効果ガス排出の削減義務づけは、来年末に向けて改めて合意をめざすことになったわけですが、地球環境の前途は厳しいと言わざるをえません。





12月19日「マリと子犬の物語」

 昨夜テレビで映画「マリと子犬の物語」を観ました。新潟県中越地震の被災地山古志村で、被災地に残されたマリと生まれたばかりの子犬たちが生き抜いていた姿が被災地の村民に勇気と励ましを与えたという涙の実話を物語化した「山古志村のマリと三匹の子犬」を原作としたものでした。
 映画はいろいろと脚色されていたのでしょうが、地震への備えの必要性とか、被災後の対応とかさまざまな教訓が盛り込まれていたようにも思いますし、何よりも命の大切さがマリや子犬、飼い主の石川家や被災者のみなさんを通じて描かれていました。
 映画をみながら10月に山古志村を訪ねた時のことや、「マリは今も元気であそこのおうちにいます」と教えて頂いたことなども思いしたところです。
 三日続きで、地震に関する記事になりましたが、今夜は我がマンションの自主防災会役員会です。

12月18日「ハンパでない寒波」


 昨夜は、下知南地区津波防災検討会の主催で「家具転倒防止教室」が開催されましたが、震度3の揺れの翌日ということももあってか参加者は20名を超えて、会場は一杯でした。私たちの自主防災会でも2年前にお招きしてお話しを頂いたフタガミグループの防災アドバイザーの楠瀬さんの熱弁にみんなが惹き込まれていました。以前よりも身近で出来る備えの裏技のレパートリーも増えていましたし、「最初の3分間を生き延びるための自助」の強調に、私たちもまだまだ足りない部分も気づかされた面もありました。それにしても、一昨日の土佐湾沖のマグニチュード4.7、そして昨晩の伊豆半島東方沖のマグニチュード5.3、そして今朝の栃木県南部のマグニチュード5.1、たった今伊豆半島東方沖のマグニチュード5.3震度5弱と続く地震に、少々急がなければならないのではとの、声が出ています。
 今朝の交通安全指導の寒さは一際厳しいものでした。明日はさらにハンパでない寒波が近づくかともいわれています。そんな中明日は、20日開催の県政意見交換会案内の街宣に鏡地区に向かいますが、道路などが凍結しないことを願います。

12月17日「地震でトラブル」

 昨夕、四万十市で県職労の組合員や退職者会の方との県政意見交換会をするため四万十市にJRで向かっていたら、土佐佐賀駅で午後2時12分ごろ、土佐湾を震源とする地震のため線路の点検をしていて運転再開の見通しがつかないとのトラブルに巻き込まれてしまいました。それでもいろんな方のご親切で、タクシーなどを乗り継ぎ予定の時間に間に合いました。四万十市は震度3の揺れでしたが、突き上げるような揺れでみなさん驚いたそうです。いよいよ近いのかとの感想が出されていました。そんな中で、今晩は下知南地区津波防災検討会で「家具転倒防止教室」が開催されますが、昨日の今日ですので、たくさんの方が集まるかも。
 さて、県政意見交換会では、医療面でのIT・デジタル化の負担の解消が図れないかという意見や障害者自立支援法の廃止と障害者の工賃の引き上げなどについての意見を頂きました。

12月16日「もうちょっとだけ、びちくってみませんか」

 昨日、高知西部跡地は「このままでいいの」かと「西部跡地を考える会」が発足しました。跡地にパチンコ店が進出と聞いたとき、多くの県民のみなさんは決して歓迎ではなく、空き地のままよりはましという感じで、誰もが「このままでいいのか」との思いを沸々とさせていたのではないでしょうか。そこで、ちょっと待てよという人たちが、跡地の一部売却に携わった土電の竹本社長などを中心に有志が集まり「県都の顔にふさわしい施設にするため、今からでも官民が知恵を出し合おう」と計画を一旦白紙に戻すため、県と高知市に対して用地取得を求める署名活動を展開することとしています。しかも、極めて短期間での取り組みで、署名用紙も今日出来上がって、明日の昼休みの中央公園北口での街頭署名行動がスタートとなります。是非、皆さん一人一人が署名用紙を持って、動いて頂いたら、将来のはりまや橋周辺が少し変わるかもしれませんよ。
 もうちょっとだけ、びちくってみませんか。


12月15日「沖縄アンテナショップと軒を並べるだけでなく、肩を並べるために」

 昨日閉会の定例会では、アンテナショップ関連予算が補正予算の議論の目玉になり、敷金・保証金や実施設計委託料など8267万円や10年度以降の5年間の賃借料など6億1700万円の債務負担行為について、「今どうしても必要かは疑問だ」ということでの修正案も出されました。
 私は、直接企画建設委員会での議論を聞いていないので、詳細のニュアンスは分かりませんが、本県の一次産業を軸にした産業振興計画で経済基盤の構造改革を図るためにも、アンテナショップの出店戦略を持つ以上、「出店のタイミング」は逆に今なのかもしれません。確かに、やってみなければ分からないという不安な面も拭いきれない部分もあるかもしれませんが、高知が今まで以上に注目される2010年という時期をどう生かし切るか。さらに、それをどう継続させるか。そして、今全国のアンテナショップが苦戦している問題点や課題の分析も重ねて、不安面の払拭に全力をあげるとともに、単に沖縄アンテナショップ「わした」と軒を並べるだけでなく、肩を並べる知名度と経済効果を上げられるように注視していかなければなりません。そのためにも、「地産外商公社」も県の支援を頼りにするのではなく、5年以内に独り立ちするぐらいの決意で頑張って頂くとともに、我々議会もそのチェックと提言に全力をあげなければと決意させられたところです。(下図は「日経グローカル」bP28の特集「自治体アンテナショップの実像」よりの引用です。)

 また、私の所属する文化厚生委員会では医師不足への対応や救急医療の確保など本県の医療課題の解決に向けて「地域医療再生臨時特例基金」の創設に59億1200万円、幡多地域における地域医療連携ネットワーク整備事業に1億6300万円、福祉・介護人材確保緊急支援事業費として7450万円などは期待される事業でもあり、相当議論がされました。これらもどのように効果を上げていくかということについては、今後のスキームの熟度にもよるのではないかという心配もあるが、「日本一の健康長寿県づくり」に向けて必要な施策ではあるので、なんとか実効性を上げていけるように注視していきたいと考えています。
 さまざまな県政課題はありますが、次の2月定例会に向けて早速準備に入りたいと思います。20日には第29回県政意見交換会も開催しますが、2月まで何カ所かで開催しながら、県民のみなさんの声を聞きながら、練り上げていきたいと思います。是非みなさんのお声を届けてください。

12月14日「11月定例会閉会」

 県議会11月定例会は、2009年度一般会計補正予算案をはじめ、執行部提出の36議案を全会一致または賛成多数で可決、県民クラブや共産党会派などで提出した「地方を重視した郵政事業の早期見直しを求める意見書」をはじめ11件の意見書が可決され、本日昼過ぎ可決、閉会しました。
 一般会計補正予算案では、アンテナショップ関連予算削除の修正案が、共産党と緑心会から提出されましたが、同会派のみの賛成少数で否決しました。
 また、意見書については提出議案が全て可決されたものの、さまざまな対応が示され、新政権対応によるさまざまな思いの表れた結果のように思われました。
 とりあえずの定例会閉会のご報告とさせて頂きます。

12月13日「ウォーキングの効用」

 高知市ウォーキング協会の方のお声掛けで会員のみなさんの月例ウォーキングに参加させて頂きました。南宝永町の常盤公園を出発した一行に加わり、いざ出発。高知市役所前で数人の会員が合流し、13名ほどの一行は久万川まで北上し、久万川沿いを東に進み、さらに薊野大橋に突き当たり南下してスタート地点の公園まで約10qのコースをほぼ2時間かけて歩ききりました。写真の紅葉は久万川北岸のものですが、すごくきれいでした。
 わずか2時間の間でしたが、しばしの間頭を空っぽにして歩くのもいいものですし、普段気がつかない風景に出会えるのも楽しいですし、一緒に歩いた方からウォーカーの地域での力の発揮の仕方を提案頂いたことも参考になり、ウォーキングの効用を少し感じることができました。
 今日は、午前中に配り残っていた地域の「県政かわら版」の配布と合わせた歩数は25,554歩でした。

12月12日「いい意味での一『新』を」

 今朝の新聞各紙一面の何処彼処にあるのが「今年の漢字」の写真と記事。その一字は「 新」で、選ばれた主な理由としては、自由民主党に変わる鳩山由紀夫「新」政権発足、バラク・オバマアメリカ合衆国新大統領就任など、政治や社会の一新に加え、「新型インフルエンザの流行」、「高速水着による競泳の世界新記録ラッシュ」、「イチローの連続200本安打新記録」などといった世相を反映したものということです。ひょっとしたら前理事長親子による協会を舞台にした背任事件で揺れた日本漢字能力検定協会でしたが、一番一新したかったのは自らだったのかもしれません。
 そして、みなさんは、私ならこの一文字をということで考えられている文字を発表されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も、ある二文字のどちらかをと考えていたのですが、一文字はあの森田千葉県知事が選んでいたし、もう一文字はテレビで安藤優子キャスターが選んでいたので、公表はやめます。
 過去の分は以下の通りですが、確かにそれぞれの年の世相が思い浮かばれますが、その年の象徴的な世相が繰り返したり続いているということも感じませんか。




1995年 「震」
1996年 「食」
1997年 「倒」
1998年 「毒」
1999年 「末」
2000年 「金」
2001年 「戦」
2002年 「帰」
2003年 「虎」
2004年 「災」
2005年 「愛」
2006年 「命」
2007年 「偽」
2008年 「変」
 だんだんと今年を振り返るような時期になってきました。次は、今年の十大ニュースとかですね。

12月11日「バラクとユキオは普天間撤去を初仕事に」

 オバマ米大統領がノーベル賞を受賞したが、米キニピアック大学世論調査研究所の最新の世論調査で「オバマ大統領は平和賞受賞に値しない」と回答したのは66%に上り、「値する」は26%だったとの報道があります。さらに、CNNテレビが9日発表した調査でも「受賞にふさわしい仕事をした」と見る人は19%だった。「戦時大統領」への懸念とともに、オバマ政権の経済、内政への国民の不満が募っているという両面からの批判のようだが、受賞演説の中でも、「武力行使は不可欠なだけでなく、道徳上も正当化されることもある」と主張したり、3万人の米軍増派を決めたばかりのアフガン戦争については「米国が求めた戦争ではない」と強調するなど、言い訳に終始していることなどからも、その受賞が色褪せてきたことは確かです。
 鳩山首相が、自らの国民・沖縄県民の声を最大限に尊重した決断が出来ないことにも、問題はあるが、オバマ氏が「武力に頼らない世界平和という理想を捨ててはならない」と強調するなら、受賞後の最初の仕事として、自らの力で沖縄県民・日本国民の意思を尊重する普天間問題の解決にリーダーシップを発揮してもらいたいものです。

12月10日「委員会審査は終わったものの」

 寒い雨の中、年末年始の交通安全運動が始まり、街頭指導に立ってきましたが、スクールゾーンにかかわらず何となく車のスピードがいつもより早いような気がしました。私たちの校区安全会議は小学校の冬休みをはさんで、1月15日までの間実施することとしています。
 昨日で文化厚生委員会の審議が終わりました。審議の中では、大学改革における法人化にともなう大学側の「遅くとも24年4月法人化」と知事のいう「23年4月名称変更に併せて」という「幅」の解釈に基づく大学側の意向の尊重の問題や永国寺キャンパス検討会の議論経過における社会科学系学部の200名定員の実効性、工科大・県立大との「連携」と「一法人化前倒しのセット議論」、短大のあり方議論の行く末などについて質問・問題提起を行いましたが、いずれも疑問符の付く執行部の考え方だと感じたところです。
 また、新聞でも一部報道されましたが、県民文化ホール改修主体工事の契約金額8億850万円(税込み)について、私が落札率などについて尋ねたところ、予定価格と同額の7億7千万円(税抜き)で落札されていたことが明らかになり、他の議員からも入札経過などについて資料提出が求められました。総合評価方式の一般競争入札には7共同企業体(JV)が参加し、1回目は全てが予定価格を上回り、2回目で4JVが辞退し、2JVが予定価格をそれぞれ700万、900万上回り、轟組・入交建設・北村商事が組むJVが予定価格と同額で落札したというものでした。高知県の工事入札落札率は2000年度の97.4%から低下傾向を辿り、昨年度には88.4%となり低入札対策が講じられる中、今年度10月末には93.8%まで上がっています。それにしても落札率100%という工事入札はこの1件だけであり、首を傾げたままに賛成せざるをえませんでした。
 また、昨日も触れました「働きながら資格をとる」介護雇用プログラムについての、継続した議論は、タイムスケジュール的には一定整理がされたものの、介護福祉士の養成機関が高知市に集中しているための地域間格差を懸念する声が多く出され、具体化までの間にさらに懸念を解消するための検討を重ねて頂きたいものです。
 今日は委員長取りまとめのための文化厚生委員会が開催されます。

12月9日「人として忘れられない歴史」

 昨晩は、「戦争への道を許さない高知県集会」に参加し、南京大虐殺の当時12才だった被害者の楊翠英さんや侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館の張高梅さんから「南京大虐殺の証言」を聞かせて頂きました。
 1937年12月13日、日本軍による南京占領に始まる「人として忘れられない歴史」である虐殺という史実についての重さを改めて認識させられました。楊翠英さんが伝えたかったのは、大虐殺の事実とそれをキチンと次の世代へとつなげ、平和な社会を築いていくことが私たち参加した者の務めであると言うことではなかったかと思います。
 最後には、集会宣言とあわせて正念場となっている普天間移設について「普天間基地の早期閉鎖・海外移設を求める特別決議」を採択し閉会しました。会場がほぼ一杯となる150人を超す参加者が最後まで熱心に聞きいっていらっしゃいました。
 昨日の文化厚生委員会では、「働きながら資格をとる」介護雇用プログラムについての審査で、不明な点が多く今朝の冒頭から再審査することとなりました。この事業は、緊急雇用基金事業の要件緩和をしてまで、取り組むものであるだけに、より効果のあがる事業としてのスキームをハッキリさせて頂きたいものです。

12月8日「12.8を忘れない」

 県は、昨日来年度当初予算の編成に向けて、各部局から提示された事業と要求額についてまとめて、見積として公表しました。一般会計総額はおよそ4353億円あまりと、2年連続で前年を上回りました。これから査定段階を経て、追加や絞り込みも行われる中で最終的にどのようになるかは未定だが、現時点では財源不足額が145億円であり、最後は起債・基金取り崩しで対応するにしても、新政権の国の予算も睨みながらの予算編成作業が続きます。そして、県の当初予算案は来年2月定例会前の中旬には公表されることとなります。
 今日から常任委員会で付託された議案の審査を行うこととなります。
 毎年12月8日は、1941年のその日真珠湾攻撃に始まる侵略戦争の忌まわしさを風化させず反戦・平和の道を歩むために、「戦争への道を許さない高知県集会」を開催し、さまざまな講演などを受けてきました。今晩は、当時の被害者の方や侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館の張高梅さんから「南京大虐殺の証言」を聞かせて頂きます。是非、多くの皆さんに参加して頂きたいと思います。

12月7日「年の暮れに体調管理に気をつけましょう」

 やはり痛い。昨日の「防火餅つき」で普段使わない筋肉が悲鳴を上げ始めているが、年のせいかピークは明日かもしれません。
 さて、昨日新型インフルエンザに感染した京都の高齢者が死亡したと発表され、国内の新型インフルエンザ感染者の死亡は疑い例も含め100人となったことが報じられています。男性には基礎疾患があったということですが、死亡者の年齢層に広がりが出ているので繰り返し注意喚起がされているところです。
 国立感染症研究所の推計では、11月29日までの累計患者数は約1264万人で、既に国民の10人に1人が感染したことになるだけに、自分の身近でいつ感染者が出ても不思議ではありません。
 12月とは思えない暖かい毎日が続いていましたが、今日は二十四節気の「大雪」で「
冬の季節で北風が吹き、雪が降る頃」とされており、今日の高知は平年並みか少し寒くなるとも言われています。お互い体調管理に気をつけたいものです。
 今日は一般質問最終日で、明日からは常任委員会の審査となります。

12月6日「防火餅つき大会」


 恒例の下知婦人消防クラブによる年末「防火餅つき大会」に顔を出して、二臼ほど搗かせて頂き、少しだけお手伝いさせてもらいました。ここで搗いた餅は写真のように「防火ハンドブック」や「住宅用火災警報器の啓発チラシ」「消防局からのお知らせ」などとともに、地元のスーパー前などで配られ年末の防火啓発に一役買うこととなります。婦人消防クラブのみなさんを中心に消防団員のご家族のみなさんなど20人ほどで、搗きあげた餅を丸めて3個入りのパックにして、手際よくセットされていました。
 市内の消防分団の中でも、出動回数の多い下知分団ですが、今年一年ご苦労様でした。まだまだ気は抜けませんが、「火のしまつ 君がしなくて 誰がする」(防火標語)の心構えで「火の用心」。
 それにしても、腕が痛い、腰が痛い、明日がこわい。



12月5日「公契約条例で官製ワーキングプアに歯止めを」

 昨日、県民クラブ・田村県議は県民クラブがこだわってきた「公契約条例」についての質問をされましたが、従来と変わらない県の姿勢が明らかになりました。
 新自由主義的構造改革のもとで拡大する格差社会のしわ寄せが働く者に集中し、ワーキングプアの増大が大きな社会問題となっている中、千葉県野田市では全国ではじめて9月定例会において、野田市公契約条例を制定し、自治体からこの状況を変えていく動きが始まりました。
 そのような状況で、本県においても今までの「労働基準法や労働安全衛生法、最賃法等、法令遵守が求められている」という事業者任せ、「労働者と使用者との間の契約で決定されるもの」として、国の法整備の状況を見守るのではなく、主体的に取り組んでいくことを求められました。
 しかし、知事のスタンスは以下の答弁に現れているような今までと変わりないものでした。
 「ご指摘にありましたとおり、本年9月千葉県野田市におきまして、全国の自治体として初めてとなる公契約条例が制定されましたことは、公契約のあり方に関して、地方から国へ一石が投じられたものであろうと思います。
 こうした状況の変化はございますけれども、野田市公契約条例の制定に対しましては、工事などの請負業務に従事する労働者の適正な賃金の確保のためには、ひとつの地方自治体が条例を定めても解決するものではなく、本来、「公共工事の品質確保の促進に関する法律」と同様に、国が法律により、規制すべきものであるとの考えがあることを聞いております。私も労働契約において、重視されるべき最低労働条件は、やはり国において定められることが基本であると考えております。わが国では労働条件の最低基準は、労働基準法や最低賃金法等、国の法令によって定められ、そのうえで個々の労働条件は、労働者の能力や技術等により、労働者と使用者との間の契約で決定されることになっています。さらに県が公契約条例を制定して、何らかの義務づけをすることはなじまないと考えております。もちろん、県が発注する事業において、適正な労働条件を確保すべきことは当然でありますため、県では労働関係法令を含めた法令の遵守義務を県が結びます全ての業務の契約書に明確に定め、契約の相手方と締結、履行ということといたしておるわけでございます。」
 この答弁は、「ひとつの自治体で解決できるものではなく、国が公契約に関する法律の整備の重要性を認識し、速やかに必要な措置を講ずることが不可欠である。」とは認識しつつも、「このような状況をただ見過ごすことなく先導的にこの問題に取り組んでいくことで、地方公共団体の締結する契約が豊かで安心して暮らすことの出来る地域社会の実現に寄与することができるよう貢献したいと思う。」という野田市の思いとは大きく隔たるものであり、了とするわけにはいきません。来年2月定例会で、質問の機会をえる私としては、さらなる論戦を挑みたいと思ったところです。そして、自治体の契約事業の元で低賃金・官製ワーキングプアが広がらないシステム作りをしていくことに取り組みたいと思います。

12月4日「質問戦初日は産振計画とアンテナショップに集中」

 11月定例会での質問戦の初日は、動き始めた新政権の県政にもたらす影響や産業振興計画の進捗とアンテナショップ関連予算などを軸に進みました。すでに報道されていますように、国の概算要求のムダを洗い出すとされる「事業仕分け」の高知県への影響については、「農道の整備事業などの国費およそ11億円が影響を受けると見込まれる」とされ、今後、国の動向を見極めながら、県の来年度予算の編成作業を進める考えが示されました。11億円の内訳としては「廃止」で6.4億円「見送り」で0.2億円「削減」で4.4億円程度となっています。
 また、アンテナショップについては、初期投資約2億円に対して、「直接的な一次効果」として約25億円が見込まれると試算していることも明らかにされました。知事は産業振興計画でも「やる前からできもしないなどと批判するのではなく、実行後に出てくる批判は知恵の宝庫」という言い方をしていたが、その考えが貫かれているのではないでしょうか。また、飲食部門なども民間に任せてはという事についても、「利益優先の民間だけでは、期待できないものもあり、飲食機能を政策ツールとして利用し、本県産業全体への波及効果を期待した」戦略を地産・外商公社にもとめているのかなと受け止めたところです。とは言っても、債務負担行為約6.2億円も含めた5年間のお墨付きを与える事業に踏み出すわけですから「やる前にも実行後にも」、議会として委員会審査も含めて慎重な議論を尽くしておくことは必要だと思われます。
 今日は我が会派の田村議員が質問に立ちます。地域主権の課題や障害者福祉、児童福祉の課題を取り上げることとなっています。また、私も含めて我が会派が一貫して取り上げて来た「公契約条例」についても、千葉県野田市が全国で初めて制定したという状況も受けて、県の姿勢を質すこととしています。

12月3日「『ポチの告白』高知上映決まる」

 昨日来、高知県警の巡査長が9月、岡山市内でオートバイを運転中の違反で岡山県警の警察官から職務質問を受け、免許証を提示しなかったとして道路交通法違反(免許証不提示)容疑で現行犯逮捕されていたことが報道されています。
 高知新聞の記事では、「岡山県警から逮捕の連絡を受け、高知県警本部監察課の幹部が同日中に身柄を引き受けに行った。」とあるが、あくまでも休暇中の私事での交通違反の職員を県警幹部が身柄を引き受けに行くというのは、どうも納得がいきません。さらに、岡山県警交通部は「逮捕したかどうかを含めコメントできない」と訳の分からないことを言っているのをみると、身柄引き受けに出向いた県警幹部と岡山県警の間で、何か組織的な処理がされたのではないかと穿った見方をしてしまうのは私だけでしょうか。
 そんな折もおり、昨今多発する日本の警察犯罪事件の数々の実例をモデルに、良識ある巡査が警察の犯罪機構に巻き込まれながら悪徳に染まり、やがて自滅するまでを描いた社会派エンターテインメント大作の映画とされる「ポチの告白」(公式オフィシャルサイトが検索できなくなっているのは何か理由があるのでしょうかね?)の高知上映が遂に決まり、前売り券も販売されているというので購入してきました。以前から自主上映主催の方からお話しは伺っていましたが、来年3月13日、あたご劇場ということで、前売り券は写真のような手作り(絵符に手書きしたもの)という自主上映ではありますが、当日は、原作者・監督ともに来高されると言うことですので、多くの方に観て頂きたいものです。ちなみに県や市、各マスコミも後援頂いています。日本の警察、検察、裁判所、報道の癒着による国家ぐるみの犯罪が現実に存在するという警察支配社会の恐怖を描き、ラスト6分では観客の誰もが震撼する衝撃を与えるという謳い文句に、期待が膨らみます。
 ところで、11月16日発売された、高知白バイ事件のドキュメンタリー『あの時バスは止まっていた』が金高堂書店で初登場で第6位にランキングインしていることは11月29日付高知新聞のベストセラーズで報じられたとおりです。先日、読みたいと事務所を訪ねてこられた方に、お貸しして読んで頂いたところ、経過が良く分かったと言われていました。是非みなさんもお手にとって見てください。
 
 それにしても、 昨日の高知市中心部に建設中の17階建てマンションでの火事は大変なことでした。実は、私は火災発生の20分ほど前に隣の文具店でボールペンを購入したところでして、もう少し遅く立ち寄っていたらまさに居合わせたことになります。お亡くなりになった作業員の方のご冥福をお祈りするとともに、原因の究明を急ぎ今後の火災予防の役に立てて頂きたいと思います。

 今定例会では質問の機会がありませんが、本日から質問戦に入りますので、しっかり審査していきたいと思います。


12月2日「感染力の強い新型インフル」

 昨日、地域の校区交通安全会議で年末・年始の交通安全運動の取り組みについての打ち合わせのために地元の小学校の会議室に出向いたところで、学級閉鎖で延期になった音楽発表会のことなど教頭先生と新型インフルエンザについて話しました。そこで、教頭先生がおっしゃっていたのは、「本当に感染力が強くて、前後の生徒は大抵うつる」ということで、気が抜けないとのことでした。
 そんな中で、先月29日までの1週間の県内48医療機関でインフルエンザと診断された患者は2209人と、前の週より300人ほど増え、患者のほとんどが新型インフルエンザで、これまでで最も多くなったことが、昨日公表されました。1医療機関あたり平均患者数は46.02人で、4週連続で警報値にあたる30人を超え、新型インフルエンザの感染がさらに広がっているとのことです。
 今、ラジオで新型インフルエンザに関するホームページで最もアクセス(一日5000〜10000件)が多いと言われる「鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集」を運営されている元小樽市保健所長外岡立人さんがインタビューに答えていますが、全国的には「ピークはもうそろそろ過ぎようとしているのではないか」ということです。しかし、高知はまだまだ気をつけなければならない状況にあると思います。
 師走を迎え、くれぐれも気をつけましょう。

12月1日「今日は『いのちの日』」

 2002年に自殺防止対策有識者懇談会で定められてから、12月1日は「いのちの日」とされています。
 先月27日に警察庁のまとめで公表された今年10月までの自殺者は27,644人で昨年同期比で447人多く、12年連続で3万人を超える可能性が高く、憂慮されます。
 本県は、昨年同期比で40人増の225人で、いつも触れていますようにこのままでは、年末を控え、04年の最多の256人を超す可能性は極めて高いと言わざるをえません。
 政府は「緊急戦略チーム」を発足させ、今後100日間をめどに集中的な自殺の実態解明や防止施策を行うこととして「 我が国は『自殺戦争』の渦中にあり、自殺に追い込まれる人を一人でも減らすために、特にこの年末・年度末に向けて、政府が主導的な役割を担いながら社会全体で自殺対策を緊急的に推進していく必要がある。」との基本認識のもと「100日プラン」を策定しました。@自殺対策を「生きる支援」として推進A支援者本位ではなく当事者( 現場) 本位の対策へと転換B実務と啓発を両輪にして国民運動を展開するという 「3つの基本戦略」にもとづき、3月までの100日間で実施すべき緊急的施策や中期的な視点に立った施策の構築などに取り組んでいくこととしています。
 昨年9月定例会の予算委員会で自殺予防の課題を取り上げ「いのちの電話の相談員の方々を養成することへの支援、いのちの電話の存在の周知の方法などについて、自殺予防の面から支援できること」を求める中で、お知らせパンフができたり「いのちの電話」への支援も少しだけ進んだように思います。しかし、本県の、いのちの電話の相談件数は過去最高にのぼり、相談体制の拡充が急がれています。しかし、目指す24時間態勢までには、相談員の養成の難しさなどもあり、その大変さが今朝の高知新聞でも記事となっていました。これから厳しい年末、年度末を控える中、「自殺対策行動計画」にそった予防活動がさらに急がれることとなります。

11月30日「職人の技を大切に」

 昨日、事務所での議案審査作業の合間をぬって、3年ぶりに開催された「技能祭(高知県職業能力開発促進大会)」に足を運んできました。
 この大会は、1981年から広く県民に職業能力開発への理解を求めるとともに、技能尊重の気運の高揚を図ることを目的に、県・市・技能士連合会・職業能力開発協会の主催によって開催しているものです。何故、3年ぶりかというと、昨年の産業経済委員会の業務概要調査で予算の関係だということを聴く機会があったので、ものづくりに関心を持ってもらうイベントとして定着しているこの大会は継続してもらいたいとの要望をしたこともありました。
 県内関係団体の協力により、中央公園に23箇所のブースを設置し、技能者、訓練生の作品展示や実演・販売、ものづくり体験コーナーなど、様々な催しが行われていましたが、あちこちのブースで聞かれるのは、「このままでは技術の継承が困難になる」ということです。とりわけ製造業の製造拠点が海外移転したり、国内でも景気変動に大きく左右される中で雇用が抑制されたりすると、若者が就職する機会がなくなったり、技術の熟練のための経費が抑制されたりするため、その傾向は強まっていることが心配されます。
 そんな中で、県立中村高等技術学校の総合住宅サービス科の訓練生がお遍路さん用のログハウスを建設し、休憩所として提供したりしながら、学校をPRしようと4年前から地域貢献活動を実施しているなどの地道な取り組みが各分野のものづくりの場に広がり、「手に職をつける」ことのできる場が広く認められることを期待します。
 下の左の写真は、県立高知、中村高等技術学校
のブースで、手前にある五重塔は中村高等技術学校の先生が5年がかりで作ったものですが、近くで見るとその緻密さと出来に目を見張りました。右の写真は、高知情報ビジネス専門学校製菓製パン科の特別講師の「世界NO1パティシェ・松島義典」さんのチョコレートで作ったバイクの作品です。ちなみにこの松島さんという方は、女優の伊東美咲さんのウェディングケーキを作られた方だそうです。
 体験コーナーでさまざまな体験をしていたこどもたちの中から、未来の職人が育つことを期待したいものです。とにかく、職人の技に感心させられた技能祭でした。

11月29日「改めて『米軍基地はいらない』との声を」

 鳩山首相が、偽装献金問題、円高・デフレへの対応とともに直面する「三重苦」の一つとして方針を決めかねている米軍普天間基地の移設問題で動きが出ようとしています。閣内不一致ここに極まれりという感がする中で、自ら判断するとしてきた鳩山首相が、この問題で、27日首相公邸で沖縄県知事と会談していたとのことです。知事が伝えたと言われる「政権交代後、沖縄では、県外や国外への移設に対する期待が非常に高まっている」という声をどのように受け止め、「沖縄の民意」に応える判断ができるかどうかです。
 そんな中、昨日市役所前で開かれた「沖縄に連帯する市民集会」に参加してきました。市内の二人の市民の方の呼びかけに60人ほどの市民が参加し、参加者からの訴え、音楽の演奏など1時間の締めくくりに「座り込みを続ける、おじい、おばあたちへのメッセージ」を決議し、集会を終え、「普天間基地即時閉!!辺野古移転反対!基地はいらない!」とシュプレヒコールをあげて、帯屋町アーケードをデモ行進し、市民へと訴えてきました。
 最近、佐藤学沖縄国際大学教授が10月17日付毎日新聞や11月16日付高知新聞で「普天間移設問題の本質」について述べられていました。強調されていたのは次のようなことですが、元外交官天木直人さんは自身のブログで「普天間基地問題は事実を知った上で議論しろ」といって毎日新聞の記事を引用されていました。高知新聞の「普天間移設問題の本質」に書かれていたこともほぼ同様の趣旨でしたが、ここでは天木さんが引用した毎日新聞の記事を抜粋しておきます。
 「米軍にとっての普天間飛行場は、日本国内での代替基地建設を必要とするほどの重要性はない。−略− そもそも普天間の閉鎖・返還は95年の沖縄少女暴行事件後、沖縄で高揚した反基地世論を抑えるための米側の提案だった。当時日・米・沖縄間の交渉にかかわった元国土庁事務次官、下河辺淳氏の証言によれば、米国が代替施設として要求したのは、長さ45メートルのヘリコプター発着帯だけだ。それが−略−沖縄側の公共事業発注への思惑も加わり、大規模な代替施設案になった。軍事的な重要度が低くとも、日本側が提供するのだから、米側が拒否するわけがない。辺野古での新基地建設の本質は『無駄な公共事業』に他ならない。−略− そもそも侵略部隊である海兵隊は日本の安全保障に寄与せず、沖縄に置く必要がない。−略−『政府間協定は動かせない』と日米官僚は言うが、オバマ政権はブッシュ政権時に結んだポーランド、チェコとのミサイル防衛に関する協定を見直した。米国自身が協定見直しをしたのだから、日本の新政権が協定の再交渉をするのは当然だ。−略− 貴重な自然を破壊して、緊急必要性がない軍事基地建設が米国で広く知られれば、ノーベル平和賞を受賞した、環境重視のオバマ大統領には打撃になる。建設中止は米政府にも利益をもたらすはずだ。皮相的な米国追従は米国の利益すらならない。」

11月28日「大自慢大会」

 この週末の高知は、カシオワールドオープンゴルフとエンジン01文化戦略会議オープンカレッジin高知の開催で盛り上がっています。ゴルフはしたこともなければ、見ることもほとんどないので分かりませんが、「高い知、高知。大自慢大会。」の講座はいくつか聴いてみたいとも思っていました。しかし、この期間は11月定例会が開会し、30日に本会議が開かれるかもとの予定もありましたので(実際はなくなりました)、土・日に議会用務が生じるかもと用心し、オープンカレッジに関する予定は入れませんでした。そこで、この土・日はゆっくりと議案審査などに時間を割きたいと思います。
 それでも家に帰れば、連れ合いとオープンカレッジの話になり、そこで私が「将来時間ができたら、高知でプロレス大自慢大会でもやってみたいなあ」と言って、居酒屋「坂本」の夜楽はしばし盛り上がりました。私なら、「18才の時、県民体育館で”覆面の魔王”ザ・デストロイヤーとマイ・マスクを被ったツーショット写真を持っている」とか「21才の時大阪万博跡会場で、全日本プロレスに来日していたグリーン・ボーイ時代の”魂のラリアット”スタン・ハンセンからタバコをせびられて一本上げた。」とかとか。また、レスラー入場テーマ曲早押しイントロクイズとか。これ以上書いていたら呆れられるかもしれません。いまや「プロレス検定」も開催されるに至っています。プロレス好きは「いつか高知に集まれ」と言ってみたいですね。


11月27日「同じ轍を踏まないための検証を」

 昨日の報告に続く第二弾。実は、議場で今後のPFI事業検証の作業手順について求めた私に院長が「実はすでにこれまでの4年間については検証し、『日本病院会雑誌7月号』に報告してあります」と言って、後ほどコピーが配布されました。一読してみましたが、これはけして「検証」と言えるものではなく「経過報告」に過ぎないと感じたところでした。新たな移行作業も含めて大変な時期ではあると思いますが、批判に耐えうる「検証」を行って頂きたいものです。
 さて、08年度決算は約21億円の赤字という
もので、資金ショート回避のために県・市から約7億6千万円を充当した経過は記憶に新しいと思いますが、ちなみにSPCの高知医療ピーエフアイ株式会社の昨年度決算では経常利益が約2億58百万円となっています。06年の3千万円の赤字を除いた毎年の利益はほぼ2億円で推移してきた高知医療ピーエフアイ株式会社は解散することとなりますが、その中核をなしてきたオリックスのPFIに関した懐事情やオープン当初に「開院後の試行錯誤は許されない。初日から満足してもらわなければならない」と豪語した宮内CEOの撤退の弁を聞きたいものです。そして、「『失敗が許されない“社会実験”』と位置付け(05年2月7日付高知新聞・始動統合病院「高知医療センターの挑戦」第1部創る「腐心した『医業一体』」)」た橋本前知事の弁も聞いてみたいものです。
 今から11月定例会の開会のため、議事堂へ自転車で出発です。こちらの議論も課題は多く、真摯な審査をしていかなければなりません。

11月26日−2「高い”授業料”のPFI契約を合意解約」

 病院企業団議会・議員協議会ともに終了したのは、午後1時過ぎでした。
 先週19日に企業長、SPC社長、オリックス副社長との協議で以下の基本条件の合意が確認され、知事・市長とも協議し合意することが確認された上で、先ほどの議会に報告し、了承されました。
 各議員から多くの意見も出されましたが、下表にあるように、割賦金元金については企業債で対応し、割賦金の一括繰上償還する場合に発生する補償金(ブレイクファンディングコスト)については、オリックス分は請求放棄させるとともに、マネジメント料についても今年度分については事後に経営協力金として寄附をうけ、併せてSPC解散時の清算金源資1/2相当も寄附を受けるなどSPC側が約9.4億円の譲歩することで企業団が実質負担するのは77百万円となります。近江八幡市立総合医療センターの解約金20億円と比較すると、随分と抑制できて、解約に伴い県・市の新たな負担を伴うことなく企業団の経営責任のもとで対応することとなりました。
 また、解約によって本来であればPFI事業契約の残期間22年間で44億円のメリットが生じるとともに、企業債への借り換えによって元金3年据え置きで内部留保に余裕もでき、今後の経営改善につながることなどを評価し、議決案件ではありませんでしたが、「合意による解約条件」を「了」とすることを図り、了承されました。
 私としては、今後のPFI事業検証の作業手順や委託業務の直接委託に伴う経費の比較が明らかとなる来年度の予算作業を求めるとともに、高知医療ピーエフアイ株式会社の地元採用プロパー職員の今後の雇用について留意を求めておきました。
 企業団に検証を任せるのではなく、われわれの手でもしっかりと検証していくことも求められていると思います。あまりに高い”授業料”についたわけですから。

11月26日「10時から県・市病院企業団議会」

 今朝の高知新聞報道にもありますように、いよいよ今日の県・市病院企業団議会で、高知医療センターのPFI契約の合意解約に向けた方向と内容が報告されることになると思われます。
 新聞によると、清算方法において、県・市の新たな負担が生じることなく、企業団の経営責任の範囲で処理される見通しとの事です。そして、このことで経営改善の方向性と医療サービスの質が確保に見通しがつくのであれば、県民のみなさんにも一定の理解が得られるものではないのでしょうか。議会での報告と審議については、終わり次第今日中にご報告するつもりです。

11月25日「穴吹ショック、県内マンション事情にどのような影響が」

 昨夜のニュースで穴吹工務店(高松市)が、東京地裁に会社更生手続き開始を申し立てたとの報道があり、来るべき時が来たのかと感じたところでした。負債は約1403億とのことですが、本社のホームページの申し立て理由によると「平成19 年夏以降米国サブプライムローン問題に端を発した金融市場の混乱とその後の景気後退により不動産市況は悪化の一途をたどり、平成20 年9 月のリーマンショックを契機とした金融収縮と大幅な景気後退により、主力である分譲マンション事業の利益率は大きく低下」とありました。国内のマンション販売も急速に悪化し、昨年6月以降、大型倒産が急増するようになり、今年に入っても日本綜合地所やジョイント・コーポレーションなど、新興大手業者が相次いで倒産している中で、今回に至っております。何せ2008年3月期で棚卸資産および借入金がそれぞれ年商にせまる勢いで、財務内容をみるかぎりではいつ倒産しても不思議ではない状態だったとの声もあったわけですから。
 高知市内のマンション建設はすでに過剰気味ではないかと言われてきたところですが、今回の穴吹ショックがどのような影響を及ぼすのか注視していきたいと思います。
 ちなみに私の住んでいるマンションは21年前に建設されたものを13年ほど前に中古で購入した「サーパス」です。そして、今、管理組合が契約しているマンション管理会社は「穴吹ハウジングサービス」なのですが、早速ホームページで「当社は、株式会社穴吹工務店と資本関係および債権債務も一切ございません。今回の件でのお客様、お取引先様への影響は全くございませんので、ご安心くださいますようお願い申し上げます。」との告知がなされていました。が..........。

11月24日「給与等条例改正4議案は開会日当日に分離採決」

 昨日、11月定例会の議事日程が決まり次第ご報告することとしていましたが、今朝の議会運営委員会で、次のとおりとなりとなりました。27日開会日に第10号「高知県議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例及び知事等の給与、旅費等に関する条例の一部を改正する条例議案」をはじめ、第13号、第21号、第23号議案を総務委員会へ付託し、審査の後に本会議を再開し、開会日当日に分離採決をすることとなります。当初、開会日は委員会審査までに止めて本会議採決は30日にということも検討されていましたが、開会日に採決まで行うこととなりました。

11月23日−2「走行検証で警察証拠の信憑性に疑問符」

心配された天気も回復し、高知白バイ事件のスクールバス走行検証が高知競馬場の第一駐車場で開催されました。検証場所には時間が近づくにつれ、支援する会のみなさんも含めて、続々と集まって来られて最終的には約60名を超す方が参集されていたのではないかと思います。(写真や動画の撮影は自身で行ったものです。)
 国賠訴訟の担当生田弁護士が主催したこの走行検証内容は、国賠訴訟の証拠として提出することを目的としており、事故当日と同じスクールバスを使用して次のような検証を行いました。






@完全停止状態から6.5m進行して急ブレーキをかけて1mのスリップ痕はつくのか?ということで、ゆっくり走行ゆっくりブレーキで止めてみた後に、急発進・急ブレーキで検証。ブレーキ痕は50〜55pほどで、警察の証拠写真と違うのは長さだけてはなく、タイヤの溝があるということです。後輪もダブルタイヤの特徴がはっきり出ます。(動画はこちら
Aそのときの急ブレーキの衝撃の程度はどれほどのものかということだが、外から見ていても明らかに乗客のほとんどが大きく前のめりになることも確認できました。
B1mのスリップ痕がつくために必要な速度の検証として、相当の距離を走って急ブレーキをかけてみると、前輪で2m余、後輪で4m余のブレーキ痕がつき、ABSが作動したことも明かな痕跡が残っていました。そして、その時の速度は時速40qということですから、証拠写真で言われている1mのブレーキ痕をつけるとなると鑑定人の言われるように20〜30qのスピードが必要となることもうなずけます。(動画はこちら
 私は、車の運転をしませんので、今回の検証を目の前で見ることで、この事件の最大の争点である「スクールバスが止まっていたのか、動いていたのか」について「あの時、バスは止まっていた」と片岡運転手や当時の生徒達とともに言えるのではないかと改めて思ったところです。












 走行検証の後に、石川交通事故鑑定人のいろんな視点からの補強説明や生田弁護士の国賠訴訟の闘い方や再審請求への展望も述べられる記者会見が行われました。このような検証が裁判所の手で行われていたらこんな判決は出なかったことは明白です。その意味でも、裁判所の姿勢に疑問を持たざるをえません。
 まとめてこの事件の全容を整理されたい方は、是非「あの時バスは止まっていた 高知『白バイ衝突死』の闇」を読んでみて頂きたいと思います。
 今日は地元のマスコミも多く立ち会っていましたので、今回の検証を踏まえて、地元のマスコミがどれだけのことを報道して頂けるのかも注視していきたいと思います。

11月23日「近づく11月定例会」

 11月定例会も招集され、27日には開会されます。なんとか開会前に間に合わせた形で、9月定例会の報告となる「県政かわら版27号」の印刷が出来上がり、お手元に届けるべく準備中です。こちらのホームページではいち早くPDFファイルでご覧頂くこととします。ところがお断りをしなければなりません。一面を見て頂いたらおわかりになるかもしれませんが、肩見出しが「高知県議会7月定例会」となっていました。文中は9月定例会となっているのですが、正しくは「高知県議会9月定例会」です。お詫びの上訂正させて頂きます。
 11月定例会では、首都圏のアンテナショップ事業関連予算8300万円や地域医療再生臨時特例基金59億円などを含む約263億円の補正予算が計上されることとなります。また、職員の人件費については、人事委員会勧告に基づく給料月額や期末・勤勉手当の引き下げによる約20億円の減額補正となります。そして、この関連議案だけは、11月中に分離採決されることとなりますが、これらについては24日の議会運営委員会で議事日程が確認されることとなります。通常とは違う少し変則的な日程となっていますが、議事日程が確認されれば、改めてご報告します。

11月22日「結果の求められる雇用戦略」

 今朝の高知新聞一面トップは「失業者数12カ月連続上昇」との見出しで、今年10月まで前年同月比で増加し、昨年末より90万人以上増加したとの報道がされています。雇用調整助成金でしのいでいるところも多いが、これがなければさらに72.6万人増え、5.3%だった9月の完全失業率は6.4%に上っていたと試算されるようです。「年越し派遣村」が出現した昨年暮れより厳しい状況が続くことを懸念せざるをえません。
 今年の年末には「年越し派遣村」を出現させないとの思いから、湯浅さんも政策参与として迎え入れた国家戦略室の雇用戦略が具体的な結果を出すまでには時間がかからざるをえないのか。

 いよいよ高知白バイ事件に関する「スクールバスの走行検証」が明日実施されます。心配なのはお天気。是非多くのみなさんに立ち会って頂きたいと思います。

日 時  11月23日 開場午前10時30分 雨天中止
       (準備が整い次第 走行検証を開始します)

 場 所  高知市長浜 高知競馬場 第一駐車場
 主 催  生田弁護士
 高知競馬場へのお問い合わせは固くお断り申し上げます
 目 的  国賠訴訟として提出
 内 容  1、事故当日と同じスクールバスを使用して走行実験
       2、生田弁護士国賠報告(記者会見)
 検証内容
 @ 完全停止状態から6.5m進行して急ブレーキをかけて1mのスリップ痕はつくのか?
 A そのときの急ブレーキの衝撃の程度はどれほどのものか
 B その時ABSは作動するのか
 C 1mのスリップ痕がつくために必要な速度の検証(予定)

11月21日「旧政権の卓袱台をひっくり返して」

 やっと官房機密費について、明らかにするかと思えば、2004年度以降の国庫からの月別支出額を公表したに過ぎずガックリ。確かに旧政権ではあり得なかったことかもしれないが、月別支出額は過去の開示請求でも開示するものだからということにすぎないとすれば、今後の透明性にはあまり期待できないと思うところです。ただし、使途の公開の是非などについては今後1年間かけて検証する考えも改めて示しておりますので、衆院選2日後の9月1日、当時の河村官房長官が2億5000万円を請求して支出を受けていたということで、なぜこの時期突出した額の機密費を引き出したのかも明らかにして欲しいところです。使途の公表や領収書を提出する義務もなく、毎年約12億円程度の金が一存で自由に使えるなどと言うことが国民の理解を得られるものではないと思います。
 平野官房長官は「前政権の官房長官が必要に応じて支出された。国民目線からおかしいと言っても、私の立場でコメントするのは差し控えたい」と述べているが、国民が求めている透明性の必要な部分については、星一徹の如く卓袱台をひっくり返すぐらいのつもりで、明らかにして欲しいものです。

11月20日「費用弁償見直しへ県民のみなさんの後押しを」

 朝の交通安全指導で街頭に立つのも段々と寒くなり、指導員のみなさんの制服も冬仕様へと替わりつつあります。24日の夕刻には無灯火自転車の街頭指導、さらに12月1日には交通事故絶滅街頭キャンペーンとなっており、12月10日からは年末年始の交通安全運動期間に入っていきます。寒さがこたえる時期ですが頑張りたいと思います。
 昨日は、先日支給された9月定例会の会期中の費用弁償45000円を法務局に供託してきました。議会基本条例が11月定例会には提出されますが、まだ、費用弁償の見直しには手がついておりません。昨年県民クラブが実施した「県政アンケート」の「議会改革」の項でも5つの選択肢のうち、政務調査費の透明性確保に続いて第二位の回答者中47%の方が費用弁償の見直しを求めていただけに、議会自ら早く応えることが求められていると思うのですが、このことに関しては耳を傾けようとしないのが現状ではないかと思います。政務調査費の透明性確保は一定図られることとなりましたが、費用弁償は矛盾を抱えたままです。改めて、県民のみなさんのお声で後押しをしていただければと思います。
 受け取りを拒否して供託する日々はしばらく続きそうです。供託金額の合計は884,000円となりました。

11月19日「あの時、バスは止まっていた」

 高知白バイ事件に関する本が出版されることをお知らせしてきましたが、予約していた書店から「あの時、バスは止まっていた 高知『白バイ衝突死』の闇」を入手しました。
 手にした私は、一気に読み進みながら、私の頭には、本にも書かれている時系列の07年10月20日自由民権記念館での仙波敏郎さんの講演会に足を運んで出会った高校生たちのチラシ配りの場面を皮切りに、この2年間に出会った片岡さんをはじめさまざまな支援者との場面場面が浮かんできました。そして、「第三章 真実はどこに」の「交通部長の議会答弁」や「第六章 動き出した時計」の「反撃ののろし」の節には私が議会の場で取り上げた07年12月の総務委員会と今年2月定例会の本会議場での質問の下りも取り上げられており、克明にそのシーンを思い描きながら読み進めました。
 岡山市から仁淀川町まで3時間半をかけて通い取材し続けたKSB瀬戸内海放送の山下記者が書き綴ったこの記録は、「高知の旧春野町の誰もが知っている場所で、お別れ遠足の帰りのスクールバスに白バイが追突し白バイ隊員は死亡、そしてバス運転手は逮捕された」という事件の何が事実なのかを読者に問いかけるとともに、片岡さん家族やスクールバスに乗っていた生徒達との人間模様の機微も描かれていて、この事件に初めて触れる方にも、また、その事実を知りたい人の疑問に少しでも応えてくれるものになっているのではないでしょうか。
 私もこの本を読んでみて、いくつか知らない部分を解きほぐしてくれた部分もあり、高知の中でこそ広く読まれることを期待しています。
 発売日となった16日KSB瀬戸内海放送はこの事件の特集シリーズの第19弾をオンエアーしました。そして、時あたかも、この23日午前10時30分から長浜の高知競馬場第一駐車場でバスの走行実験が行われます。この本の最終章最終節は「そして、第二幕」と題しています。裁判闘争も含めた「第二幕」は真実を究明しようとする人たちの手で開けられます。

11月18日「首都圏アンテナショップの候補地決まる」

 いよいよ県が、産業振興計画の「地産外商戦略」の鍵ともなる首都圏アンテナショップの候補地を、東京・銀座1丁目の賃貸ビル内とする方針を決めたと昨日報道されました。県産品販売や観光PRのほか、本県食材使用のレストランを併設する計画で、早ければ来年6月末のオープンを目指すということだが、年間賃貸料約7800万円ということで、関連予算も11月定例会に計上されることになるようです。7月定例会では「09年度高知県一般会計補正予算」に計上された「アンテナショップ推進事業費」については、修正案が出された経過もあるだけに、慎重な議論が必要と思われます。
 「県政かわら版第26号」でも報告しましたように、「日経グローカル」128号の特集記事「自治体アンテナショップの実像」によると、東京都内に自治体が相次ぎアンテナショップを出店しており、08年度には、一度撤退した鳥取県が再出店したほか、秋田県も移転・拡充し本年度は山形県と奈良県が出店しています。ただし、設立目的があいまいなケースが多く、生産者への情報のフィードバックも不十分であったり、多くの自治体では費用が億単位にのぼるものの、その効果の検証が不十分なうえ、運営の透明性確保など課題も山積しているとのことです。
 その意味でも、本県におけるアンテナショップの開設・運営も、必要性は認められながらも、見通しの不透明さの中での懸念もあります。場所は集客力トップクラスと言われる沖縄県の「銀座わしたショップ」に隣接すると言うことですが、まさかそこに来る客を当て込むことではないと思いますが、負けないくらいの戦略で自立できるようなのアンテナショップになれるかどうかしっかりチェック注視していきたいと思います。
 なお、「日経グローカル」の「アンテナショップの運営上の問題点や課題」によると@売上高(利益)の追求とと地元産品振興の両立が難しいA家賃など自治体の負担が重すぎるB物流費の負担が重いという順で各自治体の課題となっているようです。



11月17日「高知を、森から元気にしていくために」

 昨日の午後は、高新RKCホールで開催されたシンポジウム「高知を、森から元気にしていくために」に参加してきました。「日本に健全な森をつくり直す委員会」の主催で、県や高知市、高知新聞社が共催したもので、結構聴き応えのある内容でした。(一般参加者の写真撮影は禁止されていましたので、写真はありません。)
 「日本に健全な森をつくり直す委員会」委員長養老孟司さんの「日本人と森」の基調講演に始まり、現場でさまざまな試行錯誤を繰り返してきた森林所有者の取りまとめによる材を安く出せる仕組みづくりや高密度の路網整備の作業道づくりなどの先進事例や県内のさまざまなとりくみなど「高知を、森から元気にしていくため」の提言が熱っぽく語られました。
 この「日本に健全な森をつくり直す委員会」の提言書「石油に頼らず、森林(もり)に生かされる日本になるために」にある二酸化炭素吸収源としての森林の役割や世界的な森林資源の逼迫を念頭に「日本林業にかつてないチャンスが訪れている」ことから、「今後10年間で年間5000万立方メートルを生産できる体制をつくりあげ、林業を2兆円のわが国基幹産業に立て直そう」との提案も新政権に取り入れられることも含め、大きな流れが出来ようとしています。
 本県がそのトップランナーになれるよう集中的な取り組みが求められているのではないかと感じたところです。

11月16日「イベント、学習会で高まる関心深まる理解」
 昨日は、多くのイベントや行事、学習会が開催されていて、道すがら少し立ち止まって覗いたものもありますが、時間帯が重複していたこともあり二つに限って参加してきました。
 春に引き続いて参加した「第5回高知もくもくランド2009秋祭り」は高知市仁井田の木材団地内の高知木材センターを会場に開催されておりたくさんの方で賑わっていました。
 高知県内の木や木造住宅に関連する企業・団体が出展する「高知県木造住宅フェア」をコアに、しっくいボールづくりや木の小物細工が楽しめる「もくもく細工町」や職人さんがカンナの薄削りの技を競う「高知削ろう会」、木の住まい相談コーナーなどそれぞれに関心のあるブースで足を止め熱心に話を聞かれている方が多くいて、すっかり定着した感じがします。県民の間で木の良さがみなおされていく中、利用の高まりへと繋がっていくことが期待されます。
 仁井田から自転車で移動して、午後からは丸の内の保健衛生総合庁舎で開催されていた「第19回高知県断酒連合会秋季研修会」に出向き「高知県の自殺の現状と取り組みについて」の講演を聴講してきました。高知県の自殺死亡率の深刻な現状やその背景となる危機要因や経路、危機の進行段階、進行防止と課題から、社会的問題を抱えた人の背景にあるアルコール問題は自殺予防の介入ポイントとなることとして、今後の対策などが述べられていました。そのためにも、県が取り組んでいる「地域における気づき、つなぎ、見守りの相談支援体制づくり」の中にアルコール対策も必要となってくることが提起されていました。
 私も、6年間ほど毎年酒害サマースクールに参加させていただくなど、断酒会のみなさんの取り組みに学ばせていただいていますが、先週は帯屋町で飲酒運転撲滅のキャンペーンをされていたし、断酒会の方が訴えることの重みなどさまざまな取り組みの必要性が今まで以上に問われてくることも会の方から聞かせていただきました。


11月15日「『賃下げ依存症』からの脱却を」
 今年の人事委員会勧告の実施に伴う給与改定が11月27日開会の定例会に提案されることとなっています。この勧告によって、月例給・一時金含めて平均14.7万円が減額されることになり年越しを控え厳しい内容です。一方で、これまで05年度から継続してきた県独自の給与カット措置は12月末で解除されることとなります。
 当初は3年間ということで、県職員の給与カットは始まりましたが、5年の長きにわたり、県人事委員会からも早期解消が要請され続けてきました。そのような中で、「県の財政収支見通しも一定好転したこと」「これまでのカットで人件費をおよそ108億円を削減していること」「人事委員会の勧告通りの減額改定が大幅であること」「このような状況で給与カットを続ければ、職員の士気にも関わること」などからも判断されたようです。
 私も9月定例会予算委員会の中でも、早期解消を求めてきましたが、その時点では明確な判断が示されませんでしたが、減額給与改定を職員に求めなければならない中で、判断を迫られたと言うことだと思います。
 ここで、聞こえてくるのは、「民間では厳しい状況なのに」という声なのですが、その民間給与との比較で制度化されている勧告に沿った内容から、さらに引き下げてきたのが独自カットなわけです。これを求め続けることになれば、官民問わない賃金におけるマイナスの連鎖によって、この国は未来永劫「賃下げ依存症」(岩波新書「雇用劣化不況」竹信三恵子著より)から脱却することが出来なくなってしまうのではないかと思います。
 その意味でも、公共サービスの関連職場に「官製ワーキングプアー」を作り出さない連帯した闘いを公務員労働組合が主体的に担うことが求められています。


11月14日「研究所まつりに感謝」
 昨年に続いて高知市研究所の「第26回研究所まつり」を見学させて頂きました。今年のテーマは「Dream 未来へのYELL」ということで、それぞれの発表に生徒達の思いが凄く詰まっている気がしましたし、個性の先にあるDreamも感じさせてくれるものでした。そして、そのDreamの実現に向けて少し時間をかけながらでも、生徒達はそれぞれに持つ個性を確実に開花させているんだろうなあと感じました。そして、そのこどもたちと向き合い寄り添っている先生方やご家族の方達の思いもこどもたちを通じて伝わってきました。
 昨年に続いて、研究所に学んだり巣立っていった生徒達の素直さや強さを感じさせられたのが3人の意見発表でした。自分を支えてくれている人たちへの感謝の気持ちを素直に表現できたり、「やってみないと分からない」とか「最後まで諦めない」というメッセージを残した生徒達の強さに学ばされることの多かった研究所まつりでした。
 そして、今年も最後の全員合唱で"Lets search for tomorrow"と「いきものがかり」の"YELL"という素晴らしい歌に出会わせて頂いたことに感謝です。
 ここでの出会いや学びの場は、こどもたちを大きく成長させる場として、教育の本質を具現化させる場になっていることをつくづく感じます。


11月13日「高知白バイ事件のバス走行検証が」
 高知白バイ事件にまた新たな動きです。先日は「あの時、バスは止まっていた」の出版が近づいていることをお知らせしましたが、今度はバスの走行検証が行われることとなりました。支援者のブログにありましたので、お知らせしておきます。
 11月23日午前10時30分から長浜の高知競馬場第一駐車場で開催予定です。(競馬場の駐車場を規定の借り上げ料を払ってたまたまお借りするだけですので、競馬場への問い合わせは固くお断りしますとのことです)主催は、国賠訴訟の生田弁護士で、事故当日と同じスクールバスを使用して、「完全停止状態から6.5b進行して急ブレーキをかけて1bのスリップ痕がつくのか」「その時の急ブレーキの衝撃の程度はどれほどのものか」「その時ABSは作動するのか」などが検証されることとなります。また、清涼飲料水と刷毛を使わない方法でスリップ痕捏造の実演もあるそうですので、ご報告しておきます。ただし、雨天中止とのお断りがありますので、気をつけてください。
11月12日「夜中のトラブルに疲れがどっと」

 昨日、僅かだが「仕分け作業」をネット中継で見たが、善し悪しは別にして、仕分け作業の場が現場と乖離することのない議論だけは必要ではないかと感じました。短時間での仕分けとなると一刀両断に裁くことも必要だとは思うが、その際に常に現場に思いを馳せた審査をして欲しいと思うところです。そして、今回仕分け対象の447事業にならなかった事業についても、国会で真面目に審査して欲しいと思ったところです。
 本当は、もっと感じたことを報告したかったのですが、夜中に事務所のトラブルで警備会社に叩き起こされてから、あまり眠ることも出来なかったので、今日はとりあえずここまでにしておきます。

11月11日「今日から始まる事業仕分け」

 来年度の予算案づくりに向け、行政刷新会議の事業仕分けがいよいよ今日から始まります。歳出の無駄を洗い出すということだが、これまでにも不利なデータを提出しなかったり、仕分け人となる政治家の地元に関する公共事業を出してみたりと、事前から官僚の策はいろいろと弄されているようです。そんな中でどれだけ旧政権の価値基準を転換し、国民の生活が第一という優先度で仕分けしていくことができるか、じっくりと見極めたいものです。
 地方交付税や義務教育費の国庫負担、在日米軍への思いやり予算といった案件も対象の447事業に含まれているわけですが、新政権に期待している拡充面や縮小面が期待通りに仕分けされていくのか、国民は注視しています。官僚に言いくるめられたり、的はずれなことのないように頑張って頂きたいと思います。
 なお、インターネット中継はこちらからです。9時30分からのスタートです。

11月10日「新型インフル大流行の懸念広がる」

 昨日朝、第2月曜日と言うことで、いつものとおり交通安全指導のため街頭に立ちながら、いつもよりマスクをつけた生徒が増えたこと、通学する生徒が少し少ないのかなとか感じながら指導を終えていました。
 ところが昨日の午後5時公表の「インフルエンザによる臨時休業の実施状況(公立学校のみ)」を見たところ、地元の小学校も6年生で1学級が学級閉鎖だったのが、今日からは4学年4学級が閉鎖と言うことですから残念ながら納得するとともに心配になります。今週土曜日には音楽発表会が予定されているのに。
 厚生労働省は、新型インフルエンザ用ワクチンについて、当初計画では、12月以降としていた健康な小児(1歳〜小学3年生)と、持病のある小学4年〜中学3年生の接種時期を前倒しし、11月中旬からの開始を検討するよう、都道府県に通知しました。各県の対応が急がれます

11月9日「暑い日に熱い思いの取り組み二題」


 昨日は、JCA(日本サイクリング協会)の主催で第34回中国・四国ブロックサイクリング高知県大会を主管した高知県サイクリング協会の会長として、朝の受け入れと開会式・交歓会など慌ただしく過ごしました。この春に高知県サイクリング協会会長に就任して以来、昨日までの受け入れ準備が最も大きなイベントで、最終的には県内の会員の皆さんの中で40名近くの方が当日のスタッフとしてご協力頂き、150名の県外参加者を受け入れることができました。そして、汗ばむぐらいの晴天のもと「自転車でめぐる心の洗濯・土佐の札所巡り」をテーマに設定したコースを実走して頂き、秋の高知を体感して頂きました。
 私も普段から自転車には随分乗っており、1年間におよそ2500qは走るのですが、サイクリング協会の方々とお付き合いをはじめて、自転車乗りのマナーと楽しみ方を教えて頂いているところです。10才から87才という昨日の参加者の幅の広さに象徴されるようにエコの時代にもっともふさわしい生涯スポーツですので、県内愛好者にももっと参加して頂けるように取り組んでいきたいと思います。
 合間を縫いながら参加したのが、「高知オレンジリボンキャンペーン」でした。このキャンペーンは、虐待の発生予防、早期発見、早期対応の総合的な支援や対策には、子どもや子育て家庭に携わる援助関係者や地域の人々の理解を深めていくことが大切ということで、オレンジリボンをシンボルに、児童虐待問題に対する関心と理解を深め、虐待を予防することを目的として、11月の「児童虐待防止推進月間」にあわせて取り組まれているものです。高知では児童家庭支援センターが中心となってはじめて取り組まれました。
 私も出発式、啓発パレード、オープニングセレモニーと参加させていただきました。そして、この一ヶ月間はオレンジリボンバッジを着用していきたいと思います。

11月8日「大津田辺島防災町歩き」


 昨日は、10年ほど前から活動している大津田辺島地区の防災会や地域住民と高知大学岡村教授を交えて防災対策を目的とした町歩きと意見交換の場に参加してきました。
 主な目的は、大津田辺島地区は津波避難施設が少なく、そのことを住民に自覚していただき、自助・共助の必要性の認識と意識の向上を願う活動だということで出向いてみると私も含めて県議3人、市議4人も参加しており、地域住民だけでなく県議・市議にも地域の実情をしっかり把握せよということでした。
 地区の公民館に集合した40名ほどの参加者は、岡村先生から基礎知識を頂き、いざ町歩き。コンクリートブロック塀の恐さや水路の水利用の課題やプロパンガスの固定など町歩きの中で気づくことを岡村先生の説明を頂きながら、参加者も視点を新たにしていました。また、避難場所となっている隼人神社のある田辺島の岩盤の強さや避難場所への避難路の課題などさまざま勉強させて頂きました。
 そして、この軟弱地盤の地域で集落が形成されたのは隼人神社のある田辺島があったればこそということで、この場所を生かした避難場所づくりとしていく知恵と工夫を出し合っていくことが意見交換会で議論されました。地域住民・防災会のみなさんとの協働で地域の安心・安全を確保する取り組みが求められていることが明らかになった防災町歩きでした。田辺島地区の防災会のみなさん大変御世話になりました。

11月7日「『沈まぬ太陽』に改めて見る人間・組織の恐さ」

 先日、待ちに待った公開中の映画「沈まぬ太陽」を鑑賞してきました。3時間22分の長尺で、休憩を挟んでの上映だったが、決して疲れることのない出来だと感じました。社会派の重たい映画でありながら、ほぼ満席でした。
 日航再建について報道されない日がないという状況の中で、日本航空が、社内報で「当社を取り巻く厳しい経営状況は世間の注目を浴びている」との認識を示した上で、「企業として信頼を損なうばかりか、お客さま離れを誘発しかねない」と映画を批判していることが報道されていました。
 こんなことをする姿勢にこそ、変わらぬ日航の体質があるのだろうと思いました。原作に比べると日航をモデルとした国民航空を告発するトーンは弱いかもしれないが、十分に社内の報復人事や役員の不正経理、政治家・旧運輸省幹部らへの利益供与や贈賄について人間・組織の恐さが描かれています。
 今、日航の経営危機は合理化の遅れなど放漫経営が要因の一つと指摘され、再建は政府主導で進められることになっているが、そこで犠牲にされてならないのは乗客の安全・安心とそれを守る日航労働者の尊厳と労働条件であると思います。 

11月6日「来年こそ高知ファイティングドッグスにとっての正念場」

 高知ファイティングドッグスにとっては、独立リーグ日本一という到達点で一段落ではなく、昨日メーンスポンサーを務めていただいている大阪の「日本トリム」さんとの来シーズンのスポンサー契約を締結できたことで正式に「来年への一歩」を歩み始めることができたいう到達点に達したということです。
 高知ファイティングドッグスは地道に経営努力もされて、観客動員・収入ともに伸ばしてきているものの、たくさんのスポンサー企業やファンのみなさんの支援があってこその球団経営となっています。中でもスポンサー収入の過半を占める「日本トリム」さんのご厚意に依存するのではなく、県全体で球団を盛り上げていく仕組みをどう作っていくかが求められていました。昨日発表された球団を支援する県民会議構想が実を結ぶかどうかにかかってくるだけに、来年こそが正念場と言えるでしょう。




 昼間の喜ばしい決定もあって、昨夜の「I Love Dogs会」はまさに、祝勝会という雰囲気で参加者のみなさんの笑顔がよけいに輝いているように思えました。私も左の写真を引き伸ばしたものを持って行って、監督やコーチ、選手のサインをもらってきました。途中からは監督の奥様が「私がもらってきてあげる」と言って、随分とサインをもらって頂きました。チーム一丸となってファンサービスに努められている姿を目の当たりにすると、来年こそは、NPBへの選手を育てることと連覇をめざして監督、コーチ、選手がプレーに専念できる環境を県民総ぐるみで作り上げていかなければと改めて思ったところです。






11月5日「港湾の平和利用とは」

 昨日報告のとおり、寄港取りやめの通告はあったものの、米海軍フリゲート艦「クロメリン」の高知港寄港に反対する申入れを県に対して行いました。
 平和憲法ネットワーク高知、高知県平和運動センター、原水爆禁止高知県民会議の代表は「1.フリゲート艦「クロメリン」の高知港寄港を許可しないこと。2.あらためて、非核平和県宣言や港湾における非核平和利用に関する決議の主旨を活かし、港湾のみならず、非核平和政策・施策を推進すること。」を申し入れましたが、当局にとっては、寄港取りやめの理由すら不明なままでは、従来の考え方の繰り返しに終始するしかありませんでした。しかも「寄港取りやめ」の高知海上保安部からの文書通知というのは、交通課長の個人印の座った「事務連絡」というものであり、あまりに港湾の平和利用を願う県民の思いをないがしろにしたものと言わざるをえません。
 先日の「セーフガード」の寄港打診を含めて、本県に対して米軍がここ3年で4回もの寄港を求めてくる背景には、高知県を恒常的な米軍艦寄港地とし、米軍再編とミサイル防衛戦略に組み込み軍事的利用を企図していると考えざるを得ないものがあるにも関わらず、県民の安全・安心に何の心配も考慮もしない県の姿勢には違和感を感じざるを得ません。
 初めて宿毛湾港にイージス艦が来たときの緊張感も弛緩し、前例に沿って対応しているから問題はないというところに、もうすでに「慣れ」が生じているのではないかと思われます。
 たとえ核搭載がなくても、1997年12月県議会の「高知県の港湾における非核平和利用に関する決議」にある「非核三原則遵守」だけでなく「平和な港」とは何なのか改めて追求していくことが求められていると思います。

11月4日「ファイティングドッグス独立リーグ日本一」


 毎年厳しい経営状況の中で、夢を追い続ける若者とそれを後押しする県民の支援が一つになった「高知ファイティングドッグスの独立リーグ日本一」の瞬間に立ち会うことができたのは、素直に嬉しい気持ちになりました。王手のかかった第3、4戦と連敗し、昨日もきつい試合だったが、何とか逃げ切りました。好試合を展開してくれた群馬ダイヤモンドペガサスにも惜しみない拍手が送られていましたし、両チーム応援団のエールの交換は非常に気持ちのいいものでした。ドラフトにかかる選手こそいなかったが、今年で卒業する選手も含めて有終の美が飾れたことが何よりであったと思います。定岡監督が「来年も出来ることになりました」とは言うものの、毎年毎年が後のない背水の陣。球団、選手達の地道な努力が着実に根付いているようには思うが、日本一を決める休日の一戦に770人は少し寂しく思いました。地域密着型のプロスポーツをどう育てるかが問われています。
 話は変わりますが、今日午後2時から県に対して米海軍フリゲート艦寄港反対の申し入れをすることとなっていましたが、急遽寄港中止の連絡が入ったとのことで、拍子抜け。しかし、理由も分からないままではすみませんので、今後のこともありますので予定通り申し入れをすることとなっています。

11月3日「変わらぬ生きづらさ」

 先月末には、失業率や有効求人倍率が少しだけ改善の方向に向かっていることが報道されていました。警察庁が公表している月別自殺統計でも直近の9月は今年に入って最も少ない人数であり、月別で今年初めて前年同月を下回りました。しかし、1〜9月の累計は2万4846人と前年同期比で741人多く、年間自殺者が12年連続で3万人超となる恐れは依然としてあるが、今年8月までは、78年の統計開始以降最悪だった03年に迫るペースが続いてきたが、若干鈍化したと言われています。しかし、高知県は最も多かった4月に次ぐ多さで27人となっており、過去最悪の256人/年を大きく上回るペースのままです。全国で月別で最も少なくなっているのは10県ほどで、生きづらさは変わっていないと言うことではないでしょうか。

 それと、以前から準備がされていたことは承知していたのですが、「高知白バイ事件」に関する書籍が発刊される運びとなりました。
 著者はKSB瀬戸内海放送の報道記者でこの事件を追い続けてきた山下洋平さんです。題名は、バスに同乗していた中学生や教師の皆さんが口を揃えて証言していた「あの時、バスは止まっていた」という言葉そのままです。今はアマゾンで先行予約受付中と言うことで発売は11月16日ということです。私も、この事件を議会の場で取り上げたり、このコーナで情報発信したりしてきたものとして、一言ご案内させて頂きます。手に出来る日が楽しみです。
 みなさんも是非手にとってご一読頂きたいと思います。そして、新たな闘いへの支援をよろしくお願いします。

11月2日「雨で流れたこどもたちの交流の場」

 雨を心配しながら、朝の7時からテント張りなどの準備をした09年度高知市青少協Bブロック共同事業「こどもが大人の運動会」でしたが、第一種目の「玉入れ」が終わった時点で、一気の降雨。テントでしばらくは様子を見たものの、一向に止む気配のない雨でグランドは水浸し、中止を判断しました。準備2時間、種目5分で、誰を恨むこともできないまま、朝早く集まった昭和小、新堀小、江陽小、潮江小、潮江東小、潮江南小の生徒や校区青少協のみなさんおよそ100人の落胆はしばらく続きました。当日の運営委員長を務めさせて頂いた私としても、、肩すかしをくらった感じでした。しかし、無理にやって子どもさん達が風邪でもひいたら、この時期大変なことですので、早めに判断して良かったかもしれません。
 この事業は、高知市青少年育成協議会Bブロックの共同事業ということで、各校区を毎年持ち回りで行っているもので、来年度は江陽小校区の主催で開催されることになりますが、どんな事業になるかは主催校区の青少協を中心に来年度決めて頂くこととなります。
 日曜日には、いろんなところでさまざまな行事が予定されていたのではないかと思いますが、雨のために中止・延期というケースも多かったのではないでしょうか。その一つ、独立リーグのGCSも今日への延期となりましたが、今日こそ高知ファイティングドッグスの優勝を決めてもらいたいものです。

11月1日「貴重な意見をありがとうございました」

 昨日は、第28回県政意見交換会を下知地区で開催し、25人の方々にご参加頂きました。土曜日の午後3時からということで、多分それぞれにご予定があったにも関わらずのご参加に感謝しています。
 会では、私の方から「県予算の概要」そして、「当面する県政課題」について@新政権と高知県政の向き合い方A産業振興計画・実行元年と経済活性化・雇用拡大B図書館政策C県立大学永国寺キャンパスのあり方と新学部構想D高知医療センターにおけるPFI事業契約合意解除等E新型インフルエンザ対策F子どもの学力と育ち、そして子育て支援G南海地震対策についてなど、さらに「今後の財政収支試算と財政健全化判断について」を報告させて頂き、ご意見を頂きました。
 会場からは、「政権与党と連携可能な県民クラブとして、民主党県連合との協議の場を設けてはどうか。」「地震対策における県と市町村の連携の窓口は、各土木事務所などできるだけ近い場所にあることが望ましいのではないか。」「昨年県民クラブが取り組んだ『県政アンケート』は、地域の住民からも評価されていた。今後も継続できないか。」「長年教師をしてきたものとして、教え子が希望を持って社会に出ても働く場所がないし、あっても非正規の低賃金の状況で希望が持てない。なんとか働く場を確保できる施策の充実を。」などの意見を頂きました。どれもこれもごもっともなご意見で、可能なことはできるだけ早くに、そして、厳しい雇用の場の確保などは常に念頭に置いた施策の拡充に向けて頑張りたいと思います。
 また、会の終了後には、参加者の方から「本当は一緒に参加する予定だった人が、行けなかったので、余分にもらって帰った資料を渡してあげたら、是非今後は『県政かわら版』も定期的に欲しいと言われたのでよろしく。」とのお電話を頂きました。ありがたい限りです。
 ご意見を頂いた方々をはじめ、ご参加頂いた皆さんに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。


10月31日「新型インフル本格流行へ」

 新型インフルエンザに関する動向を随時お伝えしてきましたが、ワクチンの優先接種も第2ステージに入ってきました。しかし、この一週間で患者が100万人を超え、なおかつ、7割が14才以下ということで、小児への優先接種を急げと言う声も大きくなっています。しかし、いつも言われているように、ワクチンを打てばインフルエンザにかからないというのではなく、あくまでも重症化しにくいと言うことです。かからないためには、手洗いやうがい、咳エチケットの励行に努めるしかありません。
 そんなことも今日の意見交換会では、ビデオなども観て頂きながらお話ししたいと思います。


             (この表は県の資料から抜粋したものです)

10月30日「明日の『県政意見交換会』でお待ちしています」

 議会棟での用務と地域を行ったり来たりしながら、近づいた「第28回県政意見交換会」の案内のため「かわら版号外」を配っています。
 昨日の夕方も回っていますと、「折角近くであるき行きたいと思うちょったけんど、どうしても用事が入って行けんきゴメン。」と声をかけて下さった方もいました。「けんど、いっつも議会報告の『かわら版』ご苦労さんやね。事務所の維持も大変やろうけんど、常設してくれちょったらいろいろ話にも行きやすいき。頑張って。」私も「事務所の常設と議会報告の配布は最初からの約束ですき。」などと言葉を交わしました。
 明日の午後3時、下知地区の方に限定したものではありませんので、是非たくさんの方にお集まり頂きたいと思います。(写真は第27回県政意見交換会の様子)。


10月29日「『新型インフル大流行』への備えを」

 厚生労働省は昨日、インフルエンザが原因で休校や学年・学級閉鎖の措置を取った小中高校や保育所、幼稚園が18〜24日の1週間で、1万3964施設に上ったと発表しました。前週の約1・6倍にのぼり、1973年の調査開始以降、初めて1万施設を超え、過去最多になったとのことです。
 本県では、この期間に前週の2.27倍の50施設と急増しています。県の発表では、定点医療機関からの報告で、第43週で1 定点当たり16.63と高知県全域で注意報値を超し、施設における集団発生の報告も大幅に増加しています。保健所管内別では、中央西保健所管内、高知市保健所管内、中央東保健所管内、安芸保健所管内の4保健所地域で注意報値を超えています。
 私も、今までは身近なところで新型インフルエンザに罹患したという話は聞いたことがなかったのですが、昨日、勤務している香美市の職場で患者さんが出たという話が話題に出ましたし、東京で働く息子の職場にも患者さんが出たとの話を聞くといよいよ、今後の大流行を懸念せざるをえません。
 31日に予定している県政意見交換会でも、新型インフルエンザへの備えについてビデオを見て頂いたり、県発行のチラシをお配りしながら、参加者のみなさんからまず、家庭で地域で備えて頂きたいと思っています。

10月28日「『慣れ』を許さない取り組みを」

 10月初旬に高知新港への寄港が予定されていた米軍救難艦「セーフガード」が台風18号の影響で寄港を取りやめたと思ったら、今度は米海軍のフリゲート艦「クロメリン」(3900トン)が高知港への寄港を打診しています。11月19〜22日の計4日間の滞在で「親善及び友好」が目的だというが、県民の方からは米海軍との「親善及び友好」を望んだ覚えは決してないと思います。最近の動きを見ていると、明らかに、県民の「慣れ」を目論んだ頻繁な寄港意図だと思わざるをえません。
 「自治体の港湾管理権と地位協定」(非核市民宣言ヨコスカ)によると、この間の米軍艦船の民間港湾への入港状況を見たとき、1991年〜99年までの一年平均では14.4隻だったものが、2000年〜08年までの間には21隻と飛躍的に増加しています。特に高知県にも頻繁に寄港し始めた06年以降では26.6隻とさらなる増加度合いの高いことが見て取れます。核兵器搭載の有無に関わらず、「慣れ」の積み重ねによる軍事利用の既成事実を許さないためにも11月4日には、平和憲法ネットワーク高知、平和運動センター、県原水禁のみなさんとともに県に対して寄港反対の申し入れを予定しているところです。
 今朝のマスコミ報道は、海上自衛隊の護衛艦「くらま」が関門海峡で貨物船と衝突し、双方が炎上するという事故が大きく扱われています。昨年もイージス艦「あたご」が漁船と衝突し、2人が亡くなったという事故があったばかりです。
なお、「くらま」は91年5月にも、山口県沖の伊予灘でタンカーと接触事故を起こしたり、82年10月には長崎県佐世保市の赤崎岸壁で、燃料の入れ替え作業後に爆発事故を起こしているというもので、ちなみに今年7月には高知新港に寄港していました。
 これらの事実をしっかりと踏まえた県民運動を粘り強く取り組んでいくことが必要になっているのではないでしょうか。

10月27日「防災会訓練で日頃の訓練の必要性を確認」



 私の住むマンションでは、自主防災会による09年度の防災訓練を25日に実施し、およそ60名の参加者で、火災発生・通報・出火元への初期消火・避難訓練、そして、水消火器による消火訓練などを行いました。さらに、今回はロープの結び方について、消防職員の指導のもと行いましたが、「もやい結び」などはなかなか難しく、一日経てば忘却のかなたという感じがしないでもありません。
 そして、今回は昨年度購入した防災資機材のうち災害要援護者の避難の仕方としてイーバックチェアーによって階段を降りていく練習やおんぶ帯による背負い方などについても練習するとともに、自家発電機の稼働のさせ方などを練習しました。お互いの感想は、「機会ある毎に練習せんといざというときに使えんね」ということで、そのことが自覚し合えただけでもやった甲斐があったというものです。
 また、今回は、可能な方には避難の際に各家庭で備えていらっしゃる「非常持ち出しバッグ」を持参して避難していただきました。そして、中身をみなさんに披露して、どんなモノを入れているのか学び合うという取り組みも行いました。8人の方が持参していただきましたが、通信販売で購入されたという方もいれば、バッグはないので、風呂敷を背負うのが一番と、常に風呂敷で包まれている方や、ポケットの多いチョッキにさまざまな小物を入れておられたり、工夫が見られました。参加者の皆さんも、結構見入っており、いろんな意味で交流にもなったのではないでしょうか。
 3年前に防災会が発足して以降は、それまでの単なる消火訓練に終わらせず、毎年工夫を重ねながら取り組んでいるところです。さて、年度内の事業として実施しなければならないのは、各戸全世帯員に配布する「防災手帳」の作成と「防災フリーマーケット」「第4回防災講演会」と大変ですが、みんなで力を合わせて、楽しく進めていきたいと思います。

10月26日「生まれて良かったと思える自信の回復から」


 講演会への参加が続く中、KHJやいろ鳥の会の公開講演会に参加してきました。NPO法人KHJ千葉県なの花会理事長藤江幹子さんの「若者の回復に必要な条件―親の学習会と若者の居場所―」と題した講演は、ひきこもりの子を持つ親のみなさんが家族会に足を運び初めて半年、そして、若者の当事者の居場所をスタートさせてみようと始動し始めているところでは、タイミングのいい課題が提起されたように思います。
 「親の学習会(回復に向けてのプログラム)」のあり方として、「大切な親の姿勢」、そして「親の無条件の肯定的関心」「自己表現が出来るようにする(親子のコミュニケーションの復活)」「他人との関わりの工夫」という「親の対応3つの柱」や「回復途中で起きてくる様々な現象」としての「暴言、暴力」の原因は「我慢」であること。「回復の目標」の一つである「生まれて良かったと思える」ためにも小さな体験、小さな達成感の積み重ねから自信をつけさせることではないのかということを親が学習しておく必要があるとのことです。
 また、「若者の居場所」は「社会への入り口」であり、「居場所へのつなげ方(家で退屈、本人の希望、第3者の関わり)」「親のフォローが大切(話せる関係を作っておく)」「リハビリの場所である」ということ踏まえた、運営のあり方などが報告されました。藤江さん達が運営されている「フリースペースなのはな」では、昨年度は月3回の開所で年間延べ700名以上の利用者があったそうで、この5年間で就労、復学などの若者が約59名にのぼっているそうです。居場所での若者の変化なども具体例をあげて話して頂き、大変参考になりました。
 全てに共通するやりとりだとして、カール・ロジャースの人間尊重の心理学を紹介されていましたが、改めて学習する課題だと思ったところです。

10月25日「地域医療再生ための『相互通行』の架け橋」

 昨日は、救急医療の現状とその重要性について、一般県民の理解を得て、救急医療ひいては高知県の地域医療を守り育てていくために、県民として何ができるかを考えるきっかけを作ることを目的として開催された「救急医療を考えるシンポジウム」に参加してきました。会場到着が少し遅れたので、NPO法人地域医療を育てる会理事長の藤本晴枝さんの基調講演「橋を架けよう〜NPO法人地域医療を育てる会の取り組み〜」は途中からとなってしまいました。
 その後、川内敦文高知県健康政策部医療薬務課長「高知県の救急医療の現状」、秋澤雅史高知県立安芸病院循環器内科部長「県立安芸病院救急医療の現況」、吉川清志高知医療センター総合周産期母子医療センター長「高知の周産期・小児救急医療」、片岡数一高知市消防局警防課救急救助係長「救急搬送の現状」、小川一路高知新聞学芸部記者「報道から見た医療」、大川節子親子サークルたんぽぽ代表「親子サークルたんぽぽの取り組み」などそれぞれの立場から考える救急医療の現状や課題について報告があり、豊富化する形で西山謹吾高知赤十字病院救命救急センター長の司会でパネルディスカッションが行われました。
 地域の医療が疲弊していくとき、必ずしも医療を提供する側だけで答えを出すのではなく、住民にできることは何なのかと考え、住民が変わらないとそこの地域医療は変わらないという藤本さんの報告はこれから地域医療を医療従事者と地域住民の協働による再生の方向を示していることを感じさせていただきました。(左の絵本は医療現場の窮状を親子で考えるきっかけにしてもらおうと、NPO法人「地域医療を育てる会」(千葉県東金市)と、「県立柏原病院の小児科を守る会」(兵庫県丹波市)が共同で作成されたもので、是非子どもさんと一緒に大人にも読んで頂きたい絵本です。)
 しかし、長期的には医師不足という大前提の解消を図る医療施策の方向性が確かなものとなることも必須の課題であるだけに、それまでの間地域の救急医療を持ちこたえさせることと地域医療再生ための「相互通行」の架け橋を県内地域のいたるところに架けていくことが求められていると言うことだと思います。





10月24日「地縁・血縁・知縁を結ぶチェーン」

 昨日は、第60回高知県社会福祉大会に出席し、午前中の多年にわたり社会福祉の発展に功績のあった方々に対する表彰式に引き続き、午後からの活動発表、講演も聴かせて頂きました。
 今年の大会テーマが「応援します。子どもを生み育てやすい地域づくりに向けて」というもので、活動発表は「オレンジリボンキャンペーン〜子どもの笑顔を守るために〜」高知オレンジリボン実行委員会、そして、「(高知県内)地域での(元気な)子育て支援者からの応援発信」ということで、高知おもちゃ図書館、チャイルドファーム倶楽部によるものでした。

 講演は『子育て支援からのまちづくり』と題して、大阪市立大学の山縣文治教授のお話しで、「地域子育て支援の必要性」について「現代の親子の置かれている状況」や「子育て支援が求められる理由」などから「地域子育て支援の意義」「地域子育て支援のターゲット」「子育て支援のポイント」について熱い思いを頂きました。多岐にわたる内容でしたが、親・子どもが「育つ」親子関係が「育てる」地域社会が「育む」環境を作るために、写真にある「街の中に子育てアンパンマン」がいるという例えを話されるとともに、地域の人の果たす役割は「地縁」「血縁」「知縁」を結ぶ「チェーン」であるということで結ばれました。



 そんな、提起を頂いて議会控室に帰ってきた私の机の上に、「県民世論調査」の中間報告があり、その中に、今朝の高知新聞の見出しにもなっていた「地域互助機能弱まった」という結果を見て、「地域子育て支援の鍵はそこなんだよ」と改めて、講師に言われているような気がしたところでした。今後の丁寧な分析は必要だと思いますが、まずは、その回復のため一歩であるマンション内の防災訓練を明日に迎えました。




10月23日「思いこみ」

 第60回高知県社会福祉大会へ文化厚生委員会委員としてお招きを受けたので、今から市内朝倉の福祉交流プラザへ出向くところです。この件で、昨晩自宅へ帰ったら主催者の高知県社会福祉協議会から文書が郵送されていて、駐車場を確保しているので同封の「駐車許可書」をお持ち下さいとありました。ご親切な配慮だと思いつつ、自転車しか持たない私にとっては無用のものであり、予定された駐車スペースももったいないことになります。今から事前にお断りの電話を入れておこうと思うのですが、これこそまさに「自動車で来るもの」という「思いこみ」故のことだと思ったところです。「思いこみ」が激しいと「外れ」た時の失望感やがっかり度は強いもので、それが得てしてトラブルの種になることもあるので、「思いこみ」を強くして人や事に臨むのではなくて、少しぐらいのワクワク感程度に止めておくことにしてまっすぐ向き合うことも必要だと思ったところです。

10月22日「防災訓練も間近」

 この25日日曜日には、マンション自主防災会の防災訓練を実施することとなっており、昨日はその準備を役員の方と行いました。今年は昨年購入した防災資機材を使えるようにとのことで、マンションでは毎年行わなければならない、通報・避難・初期消火訓練の後に行うこととしています。避難誘導班が使うトランシーバーの点検や発電機の動かし方、ハロゲンライトの点火までは良かったのですが、災害要援護者の方を背負うための「おんぶ帯」の使い方で悪戦苦闘。大汗をかきました。そして、非常階段を下りていくための「イーバックチェア」も何とか使いこなして、後は本番を待つわけですが、当日の天気予報は曇り時々雨。何とか訓練中の間だけでも降らずにいて欲しいものです。今朝は、昨日の訓練リハーサルだけで身体が痛くなっています。


    発電機                   ハロゲンライト          おんぶ帯    イーバックチェアー

10月21日「6.4人に一人が貧困状態」

 厚生労働省が昨日、全国民の中での低所得者の割合や経済格差を示す「相対的貧困率」を初めて公表したことが話題になっています。国民生活基礎調査を基に、調査したもので2007年調査で15.7%だったと発表しており、およそ6.4人に一人が貧困状態にあると言えます。OECDによる加盟30か国の「2000年代の相対的貧困率」調査では、日本は4番目に悪い27位の14.9%(04年調査)であり、さらに悪化していることとなりました。
 民主党がマニフェストで貧困の実態調査と対策を掲げていたが、今回の公表でその一歩が始まったと言えるかもしれません。長妻厚労相は、今後、削減目標を設定する考えを示すとともに、「子ども手当を含めて数値を改善する政策を打ち出したい」と語ったと言われていますが、17歳以下の子どもの貧困率も01年に14.5%を記録した後、04年に13.7%と改善の兆しを見せたものの、今回14.2%と再び悪化しています。
 改めて、先日、湯浅誠さんが講演の中で言っていた「所得再分配後のこどもの貧困率の高さは、国がこどもを貧困に突き落としているということ」を受け止めざるをえません。
 また、「子どもの貧困」(阿部彩著、岩波新書)によると子どもの属する家族構成と貧困率比較では、圧倒的に母子世帯の子どもの貧困率が高く66%と報告されています。生活保護の母子加算手当の復活が急がれるのも当然であると言えます。

「相対的貧困率とは」国民一人ひとりの所得を順番に並べて、ちょうど中間の額の人を定め、更にその額の半分に満たない人が、全体でどれくらいいるかを示したもの。この際に用いられる「所得」は、等価可処分所得といい、所得から税金などを差し引いた世帯の可処分所得を、世帯の人数
の平方根で割った数値となっている。貧困の水準を示す絶対的貧困率と異なり、国内の低所得者の割合を示す指標になっている。

10月20日「新型インフルに備えて」

 昨日から新型インフルエンザのワクチンの医療従事者を対象にした優先接種が始まったということですが、県内ではおよそ1万2000人を対象に今日から始まることとなります。
 優先接種はこのあと@感染すると重症になりやすい妊婦とぜんそくなどの持病がある人への接種は来月中旬からA1歳から就学前までの幼児と小学1年生から3年生までの低学年に相当する子どもが12月から、B小学校4年生から6年生までに相当する子どもと中学生と高校生、それに高齢者などは来年1月ころからそれぞれ始まる予定です。しかし、1人につき2回としているワクチンの接種回数を1回とするかどうかによってもスケジュールは変わってくることになりますので、その対応には注視していかなければなりません。
 県内では19日現在、新型インフルエンザによる集団感染で小学校から高校までの21校で学級閉鎖の措置がとられたり、10月11日までの1週間に県内で定点観測している48医療機関で、医療機関1か所あたりの平均の患者は4.75人と前週と比べて2.31人増え、流行の目安とされる1人を大きく上回るなど感染が広がっていますので、個々ができる備えは今まで以上に必要となっています。県では写真のようなチラシを配布して、予防と備えを呼びかけています。




10月19日「中越地震から5年目に学ぶ」

 68人が亡くなり、12万棟余りの住宅が被害を受けた新潟県中越地震からこの23日で5年目を迎えようとしている長岡市で、八つの国と地域から担当者や研究者など、約350人が参加して開催された「防災・安全・復興に関する国際シンポジウム」と日本災害復興学会長岡大会に参加してきました。
 基調講演は、伊藤滋((社)中越防災安全推進機構理事長、東京大学名誉教授)氏から「災害が問う地方の持続可能性」と題して、地震の被災地で過疎化、高齢化が加速している現状を挙げた上で、国内外の被災地との交流を継続するなど地域外の力を生かし、中山間地を維持することが大切なことが強調されました。
 パネルディスカッション1では、「被災を契機とした持続可能な地域づくり」と題して、中越地震からの復興に取り組んできた市民団体の代表をはじめ、阪神・淡路大震災の後の街作りに携わっている、市計画が専門の大学教授や台湾の都市計画の専門家から、各地の現状などが報告されました。(パネラーは以下の通り)
 顧 林生(北京清華都市計画設計研究院公共安全研究所長)
 陳 亮全(台湾大学教授)
 小林 郁雄(阪神大震災復興市民まちづくり支援ネットワーク世話人)
 稲垣 文彦(中越復興市民会議代表)
 森 民夫(長岡市長)
 コーディネーター  室ア 益輝(日本災害復興学会会長、関西学院大学教授)
 続いてのパネルディスカッション2は「その時どう決断したか〜災害時の危機管理を考える〜」と題して、首長としての決断のあり方を知事から、そして、情報の提供者としてのマスコミ関係者など、また、4年前、アメリカ南部のニューオーリンズを襲ったハリケーン、「カトリーナ」で被害を受けた地域の復興計画の担当者や、5年前に大津波の被害を受けたインドネシアの復興計画の専門家が参加して、議論が行われ、危機管理体制の整備と、現場でのすばやい対応の違いで被害に大きな差が出るという意見が出されました。 (パネラーは以下の通り)
 ローリー・ジョンソン(プランナー・ニューオリンズ復興総合計画UNOP担当者)
 ムハマド・ディルハムシャ(インドネシア・シャクワラ大学津波センター)
 河田 惠昭(関西大学環境都市工学部 教授)
 山ア 登(NHK解説副委員長)
 泉田 裕彦(新潟県知事)
 コーディネーター  平井 邦彦(長岡造形大学教授)
 シンポで、印象的なこととして参加者から受け止められたのが、伊藤滋((社)中越防災安全推進機構理事長、東京大学名誉教授)氏の「災害は文化」であり、顧林生(北京清華都市計画設計研究院公共安全研究所長)氏の言う「復興は革命」というキーワードだったように思われます。(意味する所は後日の詳細レポートで)
 二日目の日本災害復興学会2009 長岡大会は、10 月17 日(土)に長岡技術科学大学で開催され、特定課題セッション1 復興のビジョン・計画・プロセス・評価と特定課題セッション2 地域防災、復興支援、自由課題セッション、さらに分科会は「行政支援のあり方」など五分科会が開催されましたが、私は第2セッションの「地域防災、復興支援」に参加するとともに、「行政支援のあり方」分科会に参加して多くのことを学ばせていただきました。
 この学会も参加し始めて3回目ですが、随分研究が具体的になっており、いずれ制度政策の提言ができる日も間近ではないかと感じたところです。
 最終日は、中越地震被災地の視察会に参加し、山古志で開催された長岡市防災訓練を見学させていただいた後、被災から復興までの記録のDVD上映を見させてた頂いた後、油夫の被災地、山古志トンネル竹沢集落川の被災地、池谷闘牛場、楢木地区が集団移転した天空の郷、小籠地区の水没家屋、竹沢公営住宅などを災害復旧の陣頭指揮に当たった新潟大学大学院自然科学研究科宮下純夫教授NPO中越防災フロンティア中越復興市民会議みなさん説明で見学させていただき、復興5年目の山古志のみなさんとの交流をさせていただきました。
 ハードスケジュールでしたが、山古志をはじめとした中越のみなさんに元気をいただき、大変学ぶべき課題の多かった三日間となりました。被災地間交流は、これから地震と向き合う高知県にとっても大変重要なことだと思います。
 詳細報告は、政務調査報告用レポートとしてまとめるのに相当時間がかかるかと思いますが、できるだけ早くまとめて、ご報告させていただきたいと思います。

10月16日「定例会閉会もすぐ次が」

 昨日、9月定例会が閉会となりました。閉会日には、県民クラブから提出した「核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書」を全会一致で可決するとともに、国の補正予算一部執行停止の影響を受け「地域医療再生基金」の100億円事業が残念ながら執行停止の対象となったことからも、「地域の実情に応じた地方の医師確保対策への新たな支援を充実すべきであり、その際には、地方の意見を踏まえた施策の充実に努めることを強く求める。」という「地域医療再生施策の充実についての意見書」を全会一致で可決して、今後の取り組みの強化につなげていくこととしました。
 いずれにしても、新政権と高知県政の向き合い方などが議論された今定例会についての総括などを行いながら、改めて「県政かわら版」で議会報告をしていきたいと思います。12月定例会は、昨日の人事委員会勧告を受けた給与条例の改正などを審議することが予定されており、通常より早い11月27日開会予定ですので、すぐだなという感じで気を緩めることはできません。そして、それまでの間には、可能な「県政意見交換会」の開催も予定していきたいと思っているところです。 

10月15日「湯浅誠さんが国家戦略室参与に」

 菅直人副総理兼国家戦略担当相が、国家戦略室の非常勤の「政策参与」に、「年越し派遣村」の村長だった湯浅誠「反貧困ネットワーク」事務局長を起用する方針を固めたことが報道されているが、これも政治の流れの大きな変革の象徴的なことであろうと思います。政府は、16日に緊急雇用対策本部を立ち上げ、失業者の住宅対策なども検討する予定で、同氏の助言を得たい考えとのことです。
 実は、この情報「オフレコ」ということで、12日の高知での交流会の場でも話題に上っていたことなのですが、いよいよ現実のものとなったようです。人を大切にする政治が一歩ずつ具体化していくことを期待するとともに、私たちの主体的な運動も伴っていく必要があるのではと思います。
 今日は定例会閉会日ですが、新たな意見書が追加で出されるなどの動きもあり、開会時間が少し遅れるかもしれません。

10月14日「聞いてないよ」

 前原国交相の羽田空港の国際ハブ化表明に森田健作千葉県知事が「聞いてない」と怒り、広島・長崎でオリンピック誘致に広島県知事が「聞いてない」と突き放す画面が、昨夜から繰り返されています。聞いていたから賛成、聞いていないから反対ではなく、中身で賛否を議論しないと感情的なもつれが尾を引いてしまい国民・県民の臨まない形になってしまうのではないかと心配します。新政権になってからの「見直し」作業には、そのことを踏まえた対応が双方に求められているのではないかと思います。そして、中身での議論に「手を尽くす」ことに力を注いで頂きたいものです。
 ところで、これまでにも何度か取り上げてきまた「地域医療再生基金」の100億円事業が残念ながら執行停止の対象となってしまいました。高知県にとっては願ってもない事業ということで、練りに練った計画に関係者の合意を図りながら、一時的な基金効果ではなく、将来に向けた医師確保策として提出を間近に控えていたのですが、取らぬ狸の皮算用となってしまいました。本県的には、練りに練ったものでも、全国的に見ると極めて不透明な中で「この際」と受け止められるようなものであったり、ある人に言わせれば「地域医療再生基金は壮大な”無駄遣いコンテスト”」と言われたりすることもあっただけに、追加の5000億円洗い出し作業の中で、ハード整備が中心の100億円事業の方が、ターゲットにされたと思われます。これからは、中央・高幡医療圏、幡多医療圏の地域医療再生・医師確保に向けた25億円事業の採択を目指すとともに、100億円事業に変わる医師確保策を国に求めながら、県民の求める医療体制の整備・拡充を図っていかなければなりません。

10月13日「滑り落ちる社会から昇れる階段を私たちの手で」

(右の写真は交流会での湯浅誠さんとのツーショットです)
 反貧困キャラバン高知県実行委員会、高知県労働者福祉協議会主催で春の雨宮処凛さんにつづく、第2弾の反貧困企画として湯浅誠さん(元派遣村村長、自立生活サポートセンター・もやい事務局長)の「派遣村から見えたものと今後の課題」と題した講演会は、会場満杯の入りで、多くの皆さんの「貧困」にたいする関心の高さがうかがわれました。
 現在の実態と今後の取り組むべき課題、会場からの質問に的確に答えて頂くなど、聴き応えのある内容でした。会場で急遽呼びかけられた「もやい」へのカンパも80,572円が集計されるなど、「反貧困」の輪を一回り広げる高知での取り組みになったのではないかと感じたとろです。
 夜の交流会で、議会の場における反貧困の取り組みやこれから年末にかけて、高知で必要な取り組みとして政治との関係で何が取り組めるのかなど意見交換をさせて頂き、いろいろアドバイスもいただきました。今後も連携しながら、高知から出来ること、高知だからしなければならないことに取り組んでいきたいと思います。(昨日までが締め切りとなっていた依頼されていた原稿を、湯浅さんの講演をテーマに、書きましたので、掲載しておきます。)

                     滑り落ちる社会から昇れる階段を私たちの手で
 著書は何冊か読ませて頂き、貧困の実態と反撃の切り口を学ばせて頂いている湯浅誠さんの講演を聴く機会を得た。湯浅さんのネームバリューもあるかもしれないが500人の会場が溢れるほどであったのは、「貧困」と向かい合おうとしている県民が増えていることと考えたい。
 貧困の実態を放置してきた自公政治のもとで、貧困の問題は改善することなく悪化している。とりわけ、所得再分配後のこどもの貧困率の高さは、国がこどもを貧困に突き落としているということを言われれば、政治の責任を感じざるをえない。
 「探せば仕事はあるはず」「働いていれば食べていけるはず」という神話を前提にした「自己責任論」のもとで、NOと言えない労働者ばかりがつくられ、労働の質が壊れてしまっている。今の貧困は、こどもの教育、労働、雇用保険、生活保護のセーフティネットが機能していないだけに、歯止めの効かない「すべり台社会」となってしまっており、年越し派遣村で可視化されたものはあるが、家族の抱えている貧困をいかに可視化していくかが、今後の闘いに問われている。それぞれのセーフティネットの質をあげることで階段を再度昇っていけるようにすること、そして、その行き着く先に、NOと言える労働者が労働・雇用の質を高めていくことになると言われたが、その労働者に労働組合がどう関わりきれるかが課題である。
 今年末に、昨年同様の年越し派遣村が設置されるようであれば、新政権への期待は大きく崩れる。私が、予算委員会で知事に問うた民主党マニュフェストの「コンクリートではなく、人間を大事にする」価値判断が、地方自治体にも求められているのではないか。そして、「すべり台に階段をとりつける」闘いこそが、新政権の使命でもあり、労働運動が社会運動や消費者運動と連携した闘いとして前進していくことが求められていることを強く感じさせられた講演であった。  
10月12日「自主防災会の防災おもてなしは」



 昨日の二葉町自主防災会主催の防災炊き出し訓練をはじめとした防災訓練のご報告をします。この訓練には、主催の二葉町自主防災会からの参加はもちろん遠く愛媛県今治市の立花校区自主防災会から30人、結成ほやほやの中宝永町自主防災会からは3名、そして我がサーパス知寄町T自主防災会も6名が青柳公園に集って、約3時間の交流を図りました。
 私は、テント張りの準備から、片づけまで含めての参加でしたので結構疲れました。
 公園内に3年前に設置された耐震貯水槽を使用し、飲料水をくみ出し、その水で炊き出しをしましたが、二葉町の皆さんは毎年訓練をされているので手慣れたものです。
 今回は炊き出しと言っても、今治側からは鉄板の上で焼く名物の焼き鳥が提供され、
二葉町からはかつおの藁焼きたたきと、とっても贅沢な炊き出しとなりました。全てが満足のいく美味しさで、ある参加者の方は「たまにはこんな楽しい訓練があってもえい」と言われていましたが、防災訓練を続けるには「楽しく続けること」が問われているだけに、こういう訓練もいいものです。
 主な訓練メニューは次のとおりでした。
  高知市水道局による耐震貯水槽見学・説明・実践(飲料水汲み取り・運搬)
  炊き出し訓練試食会・交流会
  消火訓練
  屋外防災講習会
 今治市の立花校区自主防災会の方々は、種崎津波避難センターを見学、種崎地域自主防災会との交流をしてから、この場所に参加をし、日曜市などを見学して帰路につかれる予定でしたが、高知の「防災おもてなし」をどのように感じて頂いたことでしょう。私たちのマンション自主防災会でも昨年福岡県の西方沖地震で被災したマンションの体験談をお話し頂いた講師をおもてなししたことがあるのですが、県外の方と防災活動で交流する「防災おもてなし」というのもありかも。
 以前に、このコーナーで8月24日旭地区防災訓練にお招き頂いて、マンション自主防災について、交流したことをご報告しましたが、防災訓練、防災活動の交流というのはこれからは活発に行われてもいいのではないでしょうか。今まで自分の防災会活動で気づかなかった面が気づかされるかもしれません。

10月11日「予算委員会での一問一答テープ起こしできました」

 地球33番地の少し西にかかる一文橋から、眺める朝日です。今日も気持ちのいい朝です。今日はまもなく、二葉町の自主防災会の防災訓練に参加します。最近できた中宝永町の自主防災会やお隣愛媛県からも交流参加の自主防災会もあるようです。私たちのマンション自主防災会からも役員が代表参加する予定です。
 7日付けこのコーナーに「地域医療再生・臨時特例交付金に基づく基金事業」の補正予算は確保されそうですと書いたものの、どうも減額対象となったと報じられています。補正見直しの上積みなどは確定していないだけに、詳細分かりませんので、迂闊なことは書かないこととしておきます。
 
 私の予算委員会での一問一答のテープ起こしが出来ましたので、関心のある方はこちらからご覧下さい。なお、ほぼ間違いありませんが、正式の議事録ではありませんので、ご了承下さい。




10月10日「ノーベル平和賞は『今の国際社会』に対する警鐘」

 どのマスコミも今朝のトップニュースは、オバマ氏のノーベル平和賞授賞決定に関するものです。
 就任から1年もたたない政治指導者に贈られるのは極めて異例とのことだが、ノーベル賞委員会による主な授賞理由として、「国際的な外交と諸国民の協力を強めることに対して並はずれた努力をした。特に『核なき世界』を目指すとする理念と取り組みを重視する」としたうえで、多国間外交、「核なき世界」、気候変動問題でオバマ氏は国際政治の新しい状況を生み出したと評価。多国間外交では「国連やほかの国際機関の役割の重要性を主張し、多国間の協調を再び世界の外交の中心に取り戻させた」ことや、問題解決の手段として対話と交渉に重きを置く姿勢をたたえたと報道されています。
 このことに、世界中が驚いたかもしれませんが、一番驚いたのは、オバマ自身ではないかと思いました。評価された授賞理由は、具体化されたものではなくこれから具体化していくことが、彼に問い続けられるとともに、それを具体化させていくためのさまざまな努力が各国の政治指導者とその政治指導者をいただく国民に求められていると思います。そして、今回のオバマ氏のノーベル平和賞は、授賞理由に反する現実が存在している「今の国際社会」に対する警鐘と受け止めておかなければならないと思います。

10月9日「検討会審議のあり方について」

 昨日までで文化厚生委員会は付託された議案を採決し、次は13日の委員会で委員長とりまとめについて議論することとなります。
 昨日も少し触れましたが、緊急経済対策や基金事業を審議していて、国の補正予算対応の事業はどうしても「この際」「とりあえず」「バタバタ」感を感じてしまいます。このことからも、新政権が麻生政権時代の14兆円補正予算の審議を知っているだけに、大胆に見直し査定をしていることの現われかなと思ったりします。
 さて、県立大学改革にかかる永国寺キャンパスの検討、その過程にどうも腑に落ちない面があります。昨日の報告にも、工科大案をベースにとりまとめがされるということの結論づけに至るその優位性や過程がはっきりしません。というのも議事録は出ていませんので、詳細は分かりませんし、報告書案も含意を変えないものの、わかりやすく書き直すとして日程が一ヶ月遅れになっているということです。しかも、それが再度検討委員会で確認されてとりまとめられた上でパブリックコメントを求めるのではなく、委員持ち回りで了承を得るなどと聞くと、結局は県主導と言うことになるのではないでしょうか。
 また、この検討委員会の議事録は事前に委員に確認していただいて、なおかつ発言者は匿名としているところに公開のあり方との矛盾も感じたりするわけで、改めて県が行う審議会・検討会などのあり方そのものについて疑問を感じております。
 私は、県の委員会などについては、日程の調整がつき、可能なものについて傍聴を心がけてはいますが、議員が審議会委員などから、外れるようになって数年たち、改めてそのチェック機能を高めなければと思っているところです。

10月8日「台風一過の寒露」

 非常に強い台風18号は四国沖をかすめて7紀伊半島の南海上を北上、勢力を保ったまま、今朝午前5時過ぎ、愛知県・知多半島付近に上陸しましたた。気象庁によると、中心気圧は955ヘクトパスカル、最大瞬間風速は55メートルで、依然強い勢力を保ったまま、本州をほぼ縦断しようとしています。
 幸いにも本県にとっては、最悪のコースを辿らなかったことに一安心です。しかし、これから進路にあたる地域での災害が心配されますので、くれぐれもお気を付けて頂きたいと思います。
 今日は二十四節気のうちの「寒露」ということで、冷気が加わって露が秋の深まりを感ずる冷たさになった、という意味ですが、この台風を機会にそんなことを感じ始めることではないでしょうか。
 昨日から文化厚生委員会で、付託議案の審議を行っていますが、補正予算の具体的・詳細な議論をしているとやはり、前政権下の国の14兆円補正のバタバタさ加減が滲み出ているような気がします。今日も審議は続きます。

10月7日「予算委員会またも時間切れ」

 補正予算の見直しで執行停止額2.5兆円、さらに上積みをということで、地方への影響などが懸念されていますが、地方向け基金などは一定確保されるようです。特に心配された「地域医療再生・臨時特例交付金に基づく基金事業」の補正予算は確保されそうです。本県にとっては、一安心と言うことでしょうか。
 ところで、昨日の予算委員会では、「 知事の新政権との向き合い方について」新政権でのもとでの「価値判断」や「優先度合」の変化を受け入れて向き合うことができるのか。「従来出来なかったことができるかもしれない」という期待感を聞くとともに、これからの地方主権の確立のために「中央集権型の政治構造の弊害」からどのように脱却し、知事自身自らの考え方や政府との向き合い方で変えなければならないことはあるのかなどについて質問をしたのですが、これで時間を一気に使い、後の質問が走り走りとなり、後半の「雇用対策基金事業の有効性に基づく事業の継続について」「 地域医療再生・臨時特例交付金に基づく基金事業について」ては質問できずじまいでした。
 「行財政改革の在り方について」では、これまでの行革プランは3,400人という数値目標ありきで来たが、これからは職員がいきいきとした働き方ができるように配慮し、新行革プランの検討を行うべき。そのためにも現プランの取り組み状況の総括を十分に行い、職員が健康でいきいきと働ける県庁組織を目指すべきということを求めました。
 そして、長期病休者の中に心の不調で休まれる方が多くなっていることについて、改善していくことも求めました。
 また、5年も続いた職員の給与カットは見直し、6年目はないという決意を求めましたが、現時点では知事の「何とか避けたい」という気持ちだけに止まりました。
 また、 学校図書館の位置づけと図書館専任職員の配置についての質問では、学校図書館支援員を配置した事によって、配置した学校の図書館が良い方向に向かっていることを踏まえて、専任職員の配置などマンパワーの必要性の姿勢が示されました。
 いつも、時間足らずで終わってしまうことを反省しているのですが、終了後にある幹部職員から「坂本議員は、答弁に対して議論し出すき、時間がないなるがよ。今日も聞きよって、また、議論しだしたと思うたも」と言われてしまいました。その通りと言うことは自覚しておりますが、それが予算委員会の良さだと思っています。時間感覚を持った議論ができるようにしていきたいと思います。なお、テープ起こしができたら、議事録をアップしたいと思いますので、今しばらくお待ち下さい。
 今日からは文化厚生委員会で付託された議案の審議です。
 
皆さん、非常に大きな台風18号の接近にくれぐれもお気をつけて下さい。備えることは今日中に。

10月6日「台風に米軍救難艦寄港せず」

 昨日、平和憲法ネットワーク高知、平和運動センター、県原水禁のみなさんとともに県に対して米軍救難艦「セーフガード」の高知新港への寄港に反対する申し入れを行ってきました。県の姿勢は従来の域を出ないものだが、議会答弁では知事は一層国任せ的な姿勢に傾斜しているとも感じたので、今後は県民の安全を守る意味でも港湾管理者として平和利用における責任を果たすことを求めてきました。その、申し入れの場でも、台風接近による影響によって寄港が流動的であり、昨日中に寄港の有無が確定するとのことでしたが、結局「台風18号の影響で寄港取りやめ」とのこととなりました。ただし、今後のことについては、未定ですので、引き続き港湾の軍事的利用を許さない取り組みを拡大していかなければと考えているところです。
 いよいよ今日午後1時10分から予算委員会での一問一答(ネット中継はこちらから)になりますが、精一杯頑張ってみたいと思います。

10月5日「明日は予算委員会」

 本会議質問戦は今日が最後で、明日は予算委員会です。準備はしたものの、また、いつものとおり40分の制限時間では盛りだくさんすぎて、最後まで行き着くかどうか心配です。明日午後1時10分からの登壇時間まで、絞り込みの苦労が続きます。
質問予定項目としては以下の通りです。
1 知事の新政権との向き合い方について
2 行財政改革の在り方について
(1) 今後の財政収支の試算と新行政改革プランの検討について   
(2) 現行の行政改革プランの取り組み状況の総括について     
(3) 新行政改革プランの目指す県庁組織について
(4) 新たな県庁組織を担う人的体制と職員の健康管理について
(5) 今後の財政収支の試算及び想定される人事委員会勧告と職員給与について  
3 図書館政策について              
4 緊急雇用創出臨時特例基金で取り組んだ事業の有効性の評価と継続について    
5 地域医療再生臨時特例交付金に基づく基金事業について

 さて、写真は先週の木、金と県庁正庁ホールで開催されていた「第57回県職員文化展」を訪れたときのものです。入り口正面には生け花、そして絵画やペン字、手芸・パッチワーク、ジオラマ、写真などとそれぞれに腕に自信のある職員やOBの方の作品が並んでいましたが、出品作品も年々少なくなっており、残念です。
 これも、なかなか時間や気持ちにゆとりの持てない環境に影響されているのかもしれません。そんな中で、ひときわ目を引いていたのが、休日返上で作成にあたったという職員厚生課職員全員によるちぎり絵「ちぎって、貼ったがよね〜土佐・龍馬であい博〜」(写真右)。写真では分かりづらいと思いますが、このままで終わらせておくのははもったいないぐらいの出来でした。

10月4日「個の多様性を認め受け入れるために」

 昨日は、6日の予算委員会の質問準備などもある中、平和憲法ネットワーク高知の総会に出席し、記念講演では辛淑玉さんの「日本の憲法と今を語る」を聞く予定でした。しかし、さらに午後2時30分から別予定が入り、講演が佳境に入り出したところで中座し、別会場に向かいました。さらに夜はマンションの自主防災会の役員会で10月25日に予定している防災訓練の最終打ち合わせと落ち着いて質問準備に専念できませんでした。今日は今から議会控室に出向いて専念したいと思っています。
 ところで、辛さんの講演会は会場一杯の200人弱。話は、個の多様性を認めることのできない国、日本と認められる国アメリカに留学していたときのことと比較しながらの話から入り、聴衆のみなさんをぐっと引きつけていました。後半は、テープに撮って頂いた方に聞かせてもらって、後日報告をさせていただきたいと思います。今朝の高知新聞には、「差別の実態」と「社会が受け入れてくるかという込み上げる不安」について述べられたことが報じられていました。共著「差別と日本人」はいまだにベストセラーです。


10月3日「補正予算の見直しは続く」

 鳩山内閣は、09年度補正予算(総額約14兆円)の見直しの作業を精力的に行っており、2日をとりまとめの目途としていたが、目標とした3兆〜4兆円に届かず執行停止可能な事業や金額の公表を見送りました。現状では、凍結総額は2兆円程度の見通しとのことだが、凍結金額上積みに向け見直し案の再精査が継続されるとのことです。再精査は行政刷新会議と財務省が中心に実施し、10月中旬までに最終的な数値を確定した補正見直し案を閣議決定する方針のようですが、省庁側が必要性を強調する事業も多く、凍結金額上積みには政治決断が必要となりそうだとのことです。
 高知でもそうですが、地方からも、基金事業をはじめとして、財源としての確保が強く求められていたり、各省庁の抵抗にあったりと壁は大きいだけに、「ムダ」の判断基準が問われる日々が続くこととなると思います。しかし、昨晩のニュースなどでも、緊急経済対策としての補正予算でも、現場は「あればいいですね」というコメントが出されている場面もあり、国民が真に必要とした事業は何なのか。しっかりと精査してもらいたいと思います。
 私も予算委員会では、この部分の議論は知事と行いたいと思っています。

10月2日「左右の建設的野党」

 質問戦初日は、新政権に対する評価や県政との関わりなどについての質疑がされたが、その知事答弁の中にもっと突っ込んで聞いてみたいこともいくつかあったので、それらについて予算委員会で一問一答に盛り込んでみたいと思っているところです。予算委員会での登壇は来週6日午後1時10分から40分間の予定です。おかまいない方は議場やケーブルテレビ、ネット中継などでの傍聴をよろしくお願いします。
 ところで、昨日は代表質問が午後6時過ぎに終わった後、自民党会派などから提出された「経済危機対策の着実な実行を求める意見書」についての討論・採決が行われました。賛成・反対討論がそれぞれに行われる中で、選挙前から「建設的野党」を任じていた共産党と選挙後に「建設的野党」を任じはじめた自民党が本家「建設的野党」争いがされる中、我が県民クラブは国政連立与党会派として大石議員が反対討論を行ったところです。
 私たちの会派でも、地方向けの補正予算の執行見直しなどに対する懸念を払拭することの必要性は認識しているものの、提出会派などが前提としている前自公政権の選挙向け対策ともいうべき14兆円補正という括りの「着実な実行」については、見直しをされることが当然で、政権交代の民意に反することとして、反対したところです。
 当面の間、「政権交代」期における立場の違いは、県議会の場においても表面化することは多々あるだろうと感じているところです。

10月1日「備えの無力さは人災か」

 昨日は、日本時間午前2時50分頃に南太平洋のサモア近海でマグニチュード8.3という極めて強い地震が起き、犠牲者は増え続けています。一時は、日本の太平洋沿岸にも津波警報が出されて心配されました。現地での被害の大きさを心配していた矢先に、日本時間午後7時16分頃には、インドネシア・スマトラ島西岸沖でマグニチュード7.6の大規模な地震があり、こちらでは数千人ががれきの下に閉じこめられている可能性があり被害はさらに大きいかもしれないと言われています。 また、26日には1967年以降で最も多いマニラ首都圏での1日の降水量を記録したフィリピンでは国家災害事態を宣言するなど台風16号が猛威を振るいました。
 自然の前に常に被害に曝される私たちの備えの無力さは、天災と言うより人災と言わざるをえない面があるかもしれません。
 今日から本会議での代表質問が始まりますが、質問終了後に「経済危機対策の着実な実行を求める意見書(案)」ついての討論、採決がありますので、今日は本会議終了も相当遅くなると思われます。

7〜9月分です
4〜6月分です
1月〜3月分です